JCHO地域医療総合医学会

JCHO地域医療総合医学会は、地域医療機能推進機構（JCHO）が担う全国57病院を中心に、医師、看護師、薬剤師、リハビリ、医療技術職、事務職など多職種が一堂に会して学術発表・実践共有を行う総合学会である。少子高齢化の進行や医療人材の偏在、在宅医療・地域包括ケアの深化といった社会課題に対し、各施設が積み重ねてきた知見や改革事例を発表し合うことで、地域医療の質向上と医療安全、病院経営の改善を同時に追求する場となっている。

学会では、診療の質改善、医療安全、チーム医療、ICT活用、地域連携、病院経営、人材育成など幅広い領域が取り上げられる。特にJCHO病院は地域密着型の急性期・回復期・慢性期を一体的に担う特徴があり、日常診療の実践報告や業務改善の成果が多いことが特徴である。シンポジウムでは、病院機能評価や地域包括ケアの推進、救急医療体制の改善など、全国的に共通する課題をテーマに議論が行われ、多職種連携の先進事例が共有される。

また、看護部門や薬剤部門、リハビリ部門、医療技術部門など各部会の研究会・集会も同時開催され、現場の課題を直接議論できる点も学会の強みである。若手職員の発表機会も多く、研修・教育の一環として活用されている。さらに市民公開講座などを通じ、地域住民との医療理解促進にも寄与している。

JCHO地域医療総合医学会は、地域医療の担い手としてのJCHOが全国で蓄積した実践を共有し、今後の医療提供体制の変化に対応していくための重要な知識基盤を形成する学術の場といえる。

https://www.jchs.or.jp/jcho2025/


病院と連携する遠隔画像診断ネットワーク
https://www.viewsend-ict.co.jp/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%BE%93%E4%BA%8B/