CT導入の採算ラインについて

嗣江建栄

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テーマ:その他

CT導入の採算ラインは、装置価格・保守費用・稼働率・算定可能な保険点数を総合的に考慮して判断します。一般的にクリニックで採用される16列クラスの場合、導入費用は2,000万~3,500万円、年間保守費用は200万~300万円が相場です。減価償却5〜7年を想定すると、年間約400万~600万円、月額では35万~50万円程度の固定費負担となります。これに人件費や読影費を加えると、月に70万~100万円以上の収益確保が必要です。CT撮影1件あたりの収益(撮影料+画像診断管理加算など)は約8,000~15,000円程度で、読影を外部委託する場合は1件あたり1,500~3,000円が追加で発生します。総合的にみると、月間70~120件程度の撮影件数が、一般的なクリニックにおける損益分岐点の目安となります。稼働率を高めるには、健診需要の取り込み、専門外来との連携、近隣クリニックからの紹介の獲得が重要です。

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