アジアの遠隔医療事情

嗣江建栄

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テーマ:その他

アジアでは、高齢化や医師不足、地理的格差を背景に遠隔医療の導入が急速に進んでいる。特に中国やインドは政府主導で大規模な遠隔医療ネットワークを整備し、都市部と地方の医療格差解消を目指している。中国ではAI診断支援やオンライン診療プラットフォームが普及し、患者はスマートフォンを通じて診察や薬の配送まで完結できる仕組みが整いつつある。インドもまた、農村部を中心に公的遠隔医療センターを設置し、都市の専門医と連携した診療を推進している。日本や韓国では、ICT基盤を活用した質の高い遠隔診断や在宅医療支援が進展しており、特に画像診断や慢性疾患管理に強みを持つ。一方で、アジア全体では通信インフラや医療制度の差異、医療データの取扱いに関する法整備が課題とされる。今後は、各国の制度調和や国際連携を通じ、より包括的で安全な遠隔医療の実現が期待されている。

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