「全国医療情報プラットフォーム」構想

嗣江建栄

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テーマ:その他

「全国医療情報プラットフォーム」構想は、患者の診療情報を全国規模で安全かつ効率的に共有することを目的に進められている国の取り組みです。これまで病院や診療所ごとに分断されていた電子カルテや検査データを、標準化された形式で連携させ、患者がどこに受診しても必要な情報に基づいた医療を受けられる体制を整える狙いがあります。特に救急医療や災害時には、既往歴や処方歴への迅速なアクセスが命を左右するため、その効果は大きいとされています。技術的には国際標準規格「HL7 FHIR」を活用し、相互運用性を高める方針です。一方で、個人情報保護やサイバーセキュリティへの対策、運用ルールの統一など課題も多く残されています。2025年の本格運用開始をめざし、段階的な実証や地域での試行が進んでおり、医療DXの中核となる取り組みとして注目されています。

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