令和5年度補助事業報告書
大阪警察病院では、地域医療の質向上と医療資源の有効活用を目的に、遠隔医療の導入と活用を積極的に進めています。特にCTやMRIなどの遠隔画像診断体制を整備し、専門医が迅速に読影を行える仕組みを構築することで、救急医療や夜間・休日の診療を支えています。これにより、地域の診療所や中小病院からの依頼検査にも対応でき、専門性の高い診断を患者が身近な環境で受けられる体制を実現しています。また、オンライン診療や遠隔カンファレンスを通じて、患者の利便性向上だけでなく、医師間の情報共有や地域医療機関との連携強化を図っています。在宅医療においても遠隔モニタリングを導入し、慢性疾患患者の継続的な健康管理や退院後フォローに活用しています。これらの取り組みにより、患者の負担軽減と医療の効率化を同時に達成し、大阪における医療DX推進の先進事例として注目を集めています。



