医療ツーリズム

嗣江建栄

嗣江建栄

テーマ:遠隔医療

医療ツーリズムは、質の高い医療を求めて国境を越えて移動する患者を対象とするサービスであり、日本でも先進医療や精密検診を目的とした訪日患者の受け入れが拡大している。その中で遠隔画像診断は、医療ツーリズムの質向上と効率化に大きく貢献する技術である。例えば、渡航前に患者のCTやMRI画像を母国から送信し、日本の放射線診断専門医が事前読影を行えば、来日前に診断方針や必要な検査を決定できる。これにより、滞在期間の短縮や治療の迅速化が可能となり、患者の負担軽減にもつながる。また、帰国後も遠隔で経過観察や再評価ができるため、継続的なフォローアップが容易になる。加えて、医療機関側は限られた診療時間を有効活用でき、言語サポートや旅行手配といった付帯サービスの計画も立てやすくなる。国際間の医療連携を円滑にする遠隔画像診断は、医療ツーリズムの付加価値を高め、より多くの患者に安全で質の高い医療体験を提供する鍵となる。

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