資産運用におけるIFAの役割と活用法 ②IFAでできること、できないこと

五十嵐修平

五十嵐修平

テーマ:コラム

皆様こんにちは、株式会社バリューアドバイザーズです。

前回のコラムでは、どのような方がIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の活用に向いているかについてお伝えいたしました。ご自身の資産を任せるパートナー探しを検討される中で、「IFAという言葉は知っているけれど、具体的にどこまでサポートしてくれるのだろう?」「証券会社や銀行との違いは何だろう?」と疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

全8回にわたり「資産運用におけるIFAの役割と活用法」をテーマにお届けしておりますが、第2回となる今回は、「IFAでできること、できないこと」について解説いたします。

IFAの制度上の仕組みや、実務における証券会社との役割分担を正しく理解することは、皆様の大切なお金を守り、安心できる資産運用をスタートするための重要な第一歩となります。今回も分かりやすく紐解いてまいりますので、ぜひ最後までお付き合いください。

IFAでできること、できないこと

IFAの仕組みを理解するために、まずは制度と実務の両面から説明します。

IFAの定義と制度上の位置づけ

IFAは制度上、金融商品仲介業者に所属しています。金融商品仲介業者とは、証券会社や銀行などから委託を受けて、有価証券の売買の媒介などをおこなう事業者のことです(出典:金融商品取引法 第2条第11項、金融庁「金融商品仲介業者登録一覧」)。

ここで重要なのは、IFA=口座を持つ/お金を預かる人ではないという点です。金融商品仲介業に関する明示事項では、次のような整理がされています。

  • IFAは所属金融商品取引業者の代理権を持たない
  • IFAは顧客から金銭・有価証券の預託を受けない
  • 受渡しは顧客と証券会社が直接おこなう


このため、「IFAに資産を預ける」という表現は正確ではありません。実際には証券会社に口座を開設し、IFAは助言・提案の役割を担う、という構図になります。所属先(どの証券会社と提携しているか)と登録番号の確認が重要です。

IFAが提供できるサービスの範囲

IFAが提供できるサービスは、大きく分けて3つあります。

資産運用の整理

お客様の目的やリスク許容度を確認し、どのような運用が考えられるかを一緒に検討します。「いつ、何のために、いくら必要か」という視点で、資産運用の方向性を整理していきます。

商品の提案

投資信託、株式、債券など、さまざまな金融商品の中から選択肢を提示します。お客様の目的やリスク許容度に合わせて、複数の候補を提案します。

売買の媒介

お客様が注文を出す際、その注文を所属証券会社へつなぐ役割を担います。お客様は証券会社に口座を開設して注文を出し、IFAはその注文を証券会社に媒介する、という流れです。

IFAが提供できない業務

金銭や有価証券の預かり

お客様から金銭や有価証券を預かることはできません。資産の保管は所属証券会社がおこないます。

所属証券会社の代理権の行使

IFAは所属証券会社の代理人ではなく、独立した立場で助言をおこないます。所属証券会社を代理して契約を結ぶことはできません。

受渡しへの関与

売買代金や有価証券の受渡しは、お客様と証券会社が直接おこないます。IFAは受渡しのプロセスに関与しません。
面談の際には、「お金はどこに預けるのか」「取引の相手方はどこか」を確認することをおすすめします。

運用助言と売買の実務における役割分担

この点は、誤解されやすい部分です。ポイントは、IFAは助言・提案を担い、実務(口座管理・受渡・約定処理)は所属証券会社側が担う、という役割分担です。

この表からわかるように、「担当はIFAでも、取引の相手方は証券会社」という構図が成立します。明示事項の例として、「代理権なし・預託なし」という点を確認項目として覚えておくと、トラブル予防につながります。

IFAが所属する金融商品仲介業者の個人型と法人型の違い

IFAを「誰が提供しているか」で分解すると、個人型と法人型に分かれます。
個人型の金融商品仲介業者は、個人の経験・人柄が価値の中心になります。一方で、担当者が不在の場合の対応は、体制によって異なります。
法人型の金融商品仲介業者は、教育・コンプライアンス・チーム対応で品質を平準化しやすい特徴があります。担当交代ルールも整備されていることが多く、組織としての継続性が期待できます。

いずれの場合も、読者の方は次の4点を確認することをおすすめします。

  • ・経歴・資格・得意分野は何か
  • ・所属先(提携している証券会社)はどこか
  • ・不在時のサポート体制はあるか
  • ・提案の検証体制(チェック機能)は整っているか


IFAは「お客様の資産を直接お預かりする」のではなく、「独立した立場で中立的なアドバイスをご提供し、証券会社への橋渡しをする」パートナーです。今回の内容が、皆様が安心してIFAを活用するための参考になれば幸いです。
次回の更新は8/4(火)12:00を予定しております。

最後に

もし、ご自身の資産運用について「何から始めればいいか分からない」「現在のポートフォリオが最適かプロに見てほしい」とお悩みであれば、ぜひバリューアドバイザーズへご相談ください。

バリューアドバイザーズは、特定の金融機関に属さない独立系IFAとして、お客様の目標やライフプランに寄り添った中立で最適な資産運用をご提案しています。

弊社では、以下のような2つのステップをご用意しております。

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「まずはIFAがどのような提案をしてくれるのか知りたい」「資産運用の基本や最新の市場動向を学びたい」という方におすすめです。初心者の方にも分かりやすく解説いたします。
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五十嵐修平
専門家

五十嵐修平(IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー))

株式会社バリューアドバイザーズ

50代・60代の資産運用をサポートし、丁寧なヒアリングをもとに、目的から逆算した「ゴールベース運用」を提案。堅実なチームコンサルティングでお客さまのお金の不安を解消に導きます。

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