【リアル店舗で成功する】 実演型食物販の出店:ラーメンショップの場合
食物販ビジネスの展開
駅ビルの食料品売場での出店で点心のビジネスに手ごたえを感じてました。
前回出店した場所が神奈川県の大きな駅ビルの地下食料品売り場で
出店場所の隣がシュウマイで超有名なお店だったんです。
行列のできるお店の経験がない我々のお店に多くのお客様が並んで
お隣の店舗の前まで行列ができたものですから
隣のシュウマイの超有名店にお叱りを受けました。、
明らかに隣のシュウマイの超有名店より売っていたので
その光景を見て自然と笑みがこぼれてしましました。
この中華点心の会社の社長も
今までの路面店での餃子のテイクアウトショップとの違いを感じたようでしたので
こちらからは総合的な点心ビジネスプランを提案しました。
当時、餃子も一つのブームになっていたようで
やはりデパ地下で記録的な売上を叩き出すチェーン店もありました。
私の店舗開発コンサルの仕事にも複数の餃子専門店から
今が出店のチャンスということで問い合わせをいただいてました。
しかし、ここはあまり差別化のできない日本的な餃子専門店の出店競争に巻き込まれるよりも
こちらの中華点心のビジネス展開に集中することにしました。
餃包システム
そこで『餃包システム』という点心の総合ビジネスを企画しました。
ネーミングは日本人の国民食ともいえる餃子を中心に
点心の中でも包子系のメニューで構成したビジネス展開で
餃子の「餃」と包子の「包」のそれぞれを組み合わせて『餃包』、
それらを展開するビジネスとして『餃包システム』としました。
展開業態として
①本格手作り蒸餃子と豚饅頭の専門店
⇒成功した「餃包子」の多店舗展開で出店先の地名を頭に入れて
「○○餃包」という名称で多店舗展開
②本格手作りの蒸餃子とバリュー価格のラーメン店
⇒鉄道の高架下に出店したエピソードは次回お話しします。
③餃子・点心の製造実演激安販売
⇒こちらの大型ショッピングモールに出店したエピソードは後日お話しします。
④点心とラーメンの総合ビジネス
⑤注文を受けてから作る中国家庭料理と蒸餃子の持ち帰り専門店
展開業態ごとに立地としては基本は商業施設を想定し
業態ごとの特徴やターゲットに応じて商業施設も都市部や郊外、
大小さまざまな商業施設がありますので
商業施設のタイプごとにターゲット立地を決め、施設内の区画まで具体的に絞り込んでます。
取り扱う商品や価格設定、オペレーション方法も業態ごとに変えてます。
いずれも多店舗展開を考えてましたので出店戦略やフランチャイズ戦略も具体的に構築しました。
これらをサポートするために
店舗の設計、デザイン、施工業者ともプロジェクトチームを作りました。
多店舗展開へ
成功事例となった①の本格手作り蒸餃子と豚饅頭の専門店はこのあと5店舗ほど出店しました。
その中で1番インパクトのあった店舗についてのエピソードです。
東京23区内のJRの路線が複数乗り入れる駅前の高層マンションの
下層階に小さな商業施設があるのですが、
この商業施設の地下が近隣の方が買い物をする市場になっていて
生鮮3品と加工食品の売場と専門店が5店舗ほどの本当に小さな商業施設なのです。
駅前のなのに意外と家賃が安く、
初期投資も少なくて済むということでフランチャイズ希望者の為に場所を押さえました。
マーケット規模が小さい場所でしたので日販5万円で収支を組んだところ、
個人オーナーのフランチャイズであれば
十分に採算が取れるということでフランチャイズ契約の直前まで話は進めました。
ところがフランチャイズ候補の方が最後の物件チェックということで
お知り合いの中華料理の専門家に場所を見てもらったのですが、
その方の意見が「ここは1日3万円も売れない!」
「やめた方がいい!」との助言でドタキャンとなってしまったのです。
既に出店契約を家主の商業施設と話を詰めておりましたので
引くに引けない状況でした。
そこで日販5万円の見込みを立ててましたので直営店として出店することにしました。
想定外の売上を記録
この物件は敷金が50万円
施工に関しては以前の店舗の内装を生かしつつ
100万円程度でファサードに重点を置いて施工しました。
テイクアウトショップですからお客様の目に飛び込むイメージが非常に大事ですので
ファサードに重点を置き、厨房は機能性だけで仕上げました。
調理什器も所有していたものと一部リースの機器でスタートしました。
そして、いざオープンとなったのですが、
今まで見たことのない餃子屋だったからでしょうか、
日販5万円の売上予算を組んでいましたが、
なんと連日20万円以上の売上を記録し、オープン投資をオープン当月で回収してしまいました。
当時、隣の区画では飛ぶ鳥を落とす勢いで大ブレイクしていた
たこ焼きチェーンが出店していたのですが、
こちらの有名たこ焼き店と無名の餃子屋が施設内の売上トップ争いをしてましたので
商業施設の関係者は非常に驚いてました。
おそらく彼らも商業施設全体の売上規模や来店客数から想定して
我々が想定していた日販5万円程度と考えていたようです。
成功要因としては
・店構えが一般的な餃子屋のイメージと違い斬新であった事
・商品は全て現場での手作りで鮮度がある事
・商品の製造調理風景が見える店づくりなので安心感がある
・蒸したての湯気の立つ餃子をお客様の目の前において
ホットプレートで音を立てながら焼くオペレーション
・その場で蒸餃子か焼餃子かを選べること
・飽きの来ない味で価格も手頃であったこと
等いろいろ考えられるのですが、
基本は
・売ろうとする商品のターゲットとなるお客様がいる場所へ出店したこと
⇒商品とロケーションが一致したことです。
・見せる部分があったことでお客様を引き寄せる力があった事
これらが成功の大きな要因です。
皆さんのご商売にも見逃しているビジネスチャンスがあるかも知れません。
何か気になることがございましたらご相談ください。
合同会社ネオ・フロンティア 担当 西村
TEL 03-4577-6668
HOTLINE 090-3900-4683
Mail neoftinfo @store-location.jp
※食物販出店事例
https://store-location.jp/sweetsdelit.html
次回は②の本格手作りの蒸餃子とバリュー価格のラーメン店についてお話しします。
ご期待ください。