「正解」より「納得」を。書道で育む子どもの自己肯定感
小学校3年生で毛筆の授業が始まります。
ホントに初めて筆を持つ子がほとんど。
先日、依頼を受けて、ある学校で「最初の毛筆」の授業をしました。
めあては「毛筆の基本を知ろう」です。
道具の名前、机の上の置き方、使い方・・・
初めての子どもにしたら『?』がいっぱいです。
ひとつひとつ説明しながら、道具を確認。
その後、墨をすってみることに。
硯の池の部分に100円玉くらいの水を入れて、固形の墨で陸に持ってきて、「の」の字をゆっくり書くように動かします。
力は入れるけど、カラカラ音はさせないよ!
みんなで息を合わせるように、静かにゴリゴリゴリ・・・
教室の雰囲気を落ち着かせます。
水だった液体は、徐々にネバネバしてきて、匂いもしてくる。
ちょっとだけ指先につけてみると、黒い!
子どもたちは大喜びです。
こうやって、墨を作ることを体験しました。
自分で書く墨は自分で用意したいけど、時間に限りがあるし、疲れるから、便利な墨汁を使います!
と説明しました。
次に、大筆についている糊をほぐします。
まずは自分で穂先の方から少しずつほぐす方法を教えます。
恐る恐る挑戦してみる子どもたち。
根元までできているか、ひとりひとりの机に行き、筆を触って確認しました。
さあ、いよいよ筆に墨をつけます。
たっぷりとつけるけど、ポタポタ落ちないくらいまで、
硯の淵を使って、墨を落とす。
筆を丁寧に「いい子、いい子」と引くように墨を落とす。
この作業を私はとても大事にしています。
半紙の裏表を確認して、
真っ白な半紙に、まずは横線。
始筆は、時計の針の10時の向きに入れるとカッコいいよ!
すぐにやってみる子どもたち。
「できた!」と歓声があがります。
次は縦線。
最後3枚目は、縦線と横線を使って漢字一字というお題を出しました。
「一」「二」「三」「十」くらいかな?
と思っていたら、「正」を書く子がたくさんいて驚きました。
最後は、片付けについて。
学校では筆は洗わない約束なので、軽く拭いて持ち帰り、家で洗います。
硯も拭きます。
この日書いたのは3枚。
その半紙を使って片付けます。
3枚目に書いた自分で選んだ一字の半紙を持ち帰りたいと希望する子どもが多く、
残り2枚で片付けできるのか?
と思ってみていましたが、なんとか終わらせていました。
墨を付ける、こぼすなどの事故がなくて本当によかったです。
次回を早めに行い、忘れないようにしたいものです。


