事業成功のために起業家・経営者メンターに求めるもの/求められるもの
起業してみようかなと考えたり、すでに起業するぞと決めていたり、そんな皆さんの多くは、その一歩目として何をすればよいのかという壁にあたります。今では、ネット上にさまざまな情報が載っていたり、あちこちで無料の創業・起業セミナーなども行われているので、壁というほどの壁やハードルは感じないかも知れません。
しかし、それらの情報は、その後うまくいっている人の内容でしょうか?と聞かれるとどうでしょう?
たとえそれが公共系のページであっても、あるいは中小企業診断士などのページであっても、その多くは起業の手順だとか、心構えとかオーソドックスな内容しか書いてありません。
そこで、それを壁を思う人は、実は成功に近い人なのです。
「自分はどうすれば成功するのか」に答えてくれてない、ということを感じる人です。
会社は、少しの資金と登記方法の知識があれば作れます。事業計画を立てなくても作れます。株式会社の代表取締役になろうとするなら資金は30万円ほどあればなれます。あとは登記の知識だけ? これもネット上に書いてあることを読んである程度知っていれば、あとは役所や法務局にいけば細かいことは教えてくれます。用意するのは会社のハンコくらいでしょうか。これだと壁などありません。
でも、「それではダメでしょ」と誰でも想像つくと思います。
ちゃんと事業として成り立つか、という話が全く入っていないので当然ですよね。
ポイントはここからです。誰しも儲けたいと思います。どうすれば起業して儲かるか?
それは実は意外と簡単です。儲かる仕事をすればよいのです。たとえば少し前ならタピオカ屋、今なら唐揚げ屋さんをやれば、よほどやり方を間違えなければある程度は儲かります。
でも、しばらくは儲かりそうですが、やがてブームが終わり、儲からなくなってくることは容易に想像ができます。でもまた新たなブームをウォッチし、のがさずできるだけ早く事業転換をすればよいのです。このような考えでずっと儲け続けている人たちもいます。
さて、自分はどうでしょうか?
若い人たちはそういうのにチャレンジし続けることもよいと思います。それらによってお金だけでない得られるものもたくさんあると思います。しかし、そうではなく、自分のやりたいこと、自分の生涯できる仕事で起業したいと思う人は、ちょっと違いますよね。
自分ならでは、であったり、自分らしさを発揮できる仕事、年齢に関係なくずっとやっていける仕事って何だろうとお考えの皆さんは、そこに壁があるはずです。
まず、サラリーマンをずっとされてきた皆さんは、自然とサラリーマン思考になっています。有能なサラリーマンであるほどそれが顕著です。起業するにはそれは大きな阻害要因になります。起業するには、経営者思考が必要です。
経営者は、自分で選択し、自分で決めなければいけません。サラリーマンでも選択は決めごとを自分でしてきたとお考えの方が多いのですが、その判断基準や選択基準がサラリーマンとして成功するデータベースにもとづいているので、起業後はそれとは違った選択をするべきことが多々あります。
つまり会社員を続けてきた人は、自然と思考の枠があって、その中で最適な選択や決断をします。起業するには、その枠の外側に意識を向けないと、経営者として適切な選択や判断ができないということなのです。これは自分一人で起業する一人経営者でも同じです。
この枠こそが壁なのです。
これらの認識をしたり、枠の外側をどうすれば意識できるのか?
それこそが、パーパス・コアです。
パーパスを自分のコアにもってきて、考えや行動の基準にすれば、それらへの対応ができるようになります。
それが人それぞれによって違うのです。
自分の事業は、何のために行うのか、なぜ自分なのか、本当に本気でそれがやりたいのか、まず自問してみてください。
でも、多くの人は、それを考える思考自体が自分の枠の中で考えるので、浅かったり甘かったり、あるいは逆にネガティブ先行だったりします。
まずはそれらを認識し、どう思考を変えていくか。それができる人が起業で成功している人なのです。
これは、事業の大小にかかわりません。個人事業から社員を多数かかえる会社まで、本質は全く同じです。
自分の特性や経験を活かす方法を知っている人が成功し、心豊かなワークライフをすごしています。