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コラム

パーパス導入の注意点

2021年7月16日

テーマ:パーパス・コア

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 企業ブランディングパーソナルブランディング

先が読めない時代になり、今こそ本質に戻ろうということで、「Purpose(パーパス)」がより注目されるようになりました。

さまざまなことがどんどん進化する世の中に必死になってついていこうとしている時には、なかなかできなかった立ち止まるということ。立ち止まらなければならない状況は、それはそれで大変ではありますが、でも、せっかく与えられた機会なので、うまく活用しようとすることがいいですね。

ここ1年半ほど、それまではあたり前であったことができなくなったり、身を置いたことのない環境に強制的に置かされてみたり、でもそこでいろんな発見があったと思います。

企業においても、そして自分の仕事という視点においても、多くの人がまだまだ自信をもってリスタートできる環境にはないかと思います。そんな今こそ、せっかくの立ち止まれる機会ですので、それを活かしたいところです。Withコロナなどとも言われますが、すべてがコロナ前に戻るということはなく、新しい時代が始まると考える方が返って前向きになれるように思います。

ただ、経験したことのない新しい時代ですから、楽しみとともに不安がつきまといます。今はまだ不安の方が多い人の方が多数でしょう。これまでの成功法則が成り立つとは限らない時代、うまくいくかどうかわからないのにチャンスだと賭けに出ようとする人はほんの一掴み。それができる人は、すでにどんな時代でも成功してきている人でしょう。

多くの人はそうではなく、新しい成功法則と求めて、情報収集をされていることでしょう。もちろんこれは悪いことではありません。保守的であり、革新的であっても否定が先にたってしまうのは日本人特有のキャラクターです。良くも悪くもです。

そんなところで、欧米の新しい考え方にふれたとき、それをそのまま翻訳して取り入れるのではなく、それをヒントに日本流にアレンジするローカライズが求められます。

「Purpose(パーパス)」についても、同様で、この概念を取り入れるにあたっては、日本のカルチャーに沿うかどうかを検証しなければなりません。実践例については特に注意しなければなりません。

しかし、「Purpose(パーパス)」の本質については、これはそもそも日本に伝統的にあった概念です。禅やおもてなし、もったいないなどに近いようにも思います。

ですので、本質部分については、欧米の情報にまさに「共感」し、マネしたり取り入れたりすることがよいと思いますが、実践については、そのヒントは自分たちの中にあると考えた方がうまくいきます。

少なくとも、顧客に共感を得られるような「Purpose(パーパス)」を考えようとか、どんな「Purpose(パーパス)」にすれば社員のマインドが結集できるか、などは本末転倒なアプローチであることを大前提にしなければいけません。

この記事を書いたプロ

柴原健次

一生涯の仕事をサポートするワーク&ライフメンター

柴原健次(合同会社ヘルシーブレイン)

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