日本の精神医療の歴史と 心理教育の重要性とは
7月7日NPO法人日本プレゼンテーション協会主催「2020年ガラリと変わるニッポンの教育」の安威誠氏のセミナーは中身が濃く、盛りだくさんでした。教育する側、指導する側、訓練する側の質の向上こそ、人の意欲や尊厳や自己実現力や、人間力も生産力も総合力も高めます。少しでも質のよいプレゼンや、心理教育を志そうと努めている筆者としても、大いに共感し認識が高まり、励まされました。
20世紀は物質文明、大量生産、大量流通、大量消費システム、人工物が繁栄する社会に資する人材教育が必要でした。日本は1960年以降トータル・クォリティ・コントロール型人材育成に大成功し、JAPAN AS №1と称賛されました。マニュアルを暗記し、正確に再現する力や、定型業務処理能力、知識・技能中心の教育に長けていたことがわかります。
英国領事館
なぜ今教育改革なのか、2020年の小、中学生、高校生は2100年頃まで生きる可能性がある中、18世紀の近代社会は終焉を迎えつつあり、2040年半ばにはレイ・カーツワイル氏によれば、AIに支配される(?)シンギュラリティが到来、今の子どもたちは、ポスト・シンギュラリティを60年近く生きることになり、250年ぶりに、新たな地球史、人類史を創造する人材を育成することが切実に必要とされ、急務といえるわけです。
特に興味深いと思ったのは、AI、ICT、ロボティクスなどのイノベーションの激しい進展の中、今後は売上中心のGDPから新しい概念のSDG(サスティナブル デベロップメント ゴールズ)、特別の知識・スキルが求められない職業や芸術、歴史学、考古学、哲学、神学など抽象的な概念を整理、創出するための知識が要求され、他者との協調や理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業など人工知能で代替できる可能性が低い分野の教育、人材育成、道徳や人間力が求められてゆくとのことです。
学力が低下し、人工知能に仕事を奪われ大量の失業者が懸念される中、めざましく変化する社会に向けた教育は、今後文部科学省や大学院、大学、各種学校、教育者、指導者、年長者、相談員、講師、親たちだけに任せておいてよいでしょうか?個々が主体的に選択し、熟考し、深く学び、判断する必要もあります。
その点で筆者は、聖書教育に及ぶものはないと考えております。時代を耐え抜いた最も古い聖書の知恵↓は、どんな時代にもぶれることなく、幾度となく発禁処分を受け、翻訳者や所持者や伝道者が逮捕拘禁、処刑すらされながら、あらゆる分野の人類に多大な影響を与えてきました。歴史を通じてベストセラーを更新、最も多くの言語に翻訳され続けていることから、座右の書にしている人は多く、筆者自身も生き方の説明書として、聖書教育の有効性を日々実感しております。
『 聖書全体は神の霊感を受けたもので、教え、戒め、物事を正し、義にそって訓育するのに有益です。それは、神の人が十分な能力を備え、あらゆる良い業に対して全く整えられた者となるためです 』 -テモテへの第二の手紙3:16-
『 あなたのおきてはわたしをわたしの敵よりも賢くします。~わたしは自分のすべての教師に勝る洞察力を得るようになりました。~わたしは年長者に勝る理解力をもって行動します。~わたしはあらゆる悪の道筋から自分の足をとどめました。~わたしはあらゆる偽りの道筋を憎みました。~あなたのみ言葉はわたしの足のともしび、通り道の光です 』 -詩編119:98~105から-
筆者のコラムや引用される聖書の言葉が、少しでもみなさまによい刺激や感化となりますように。