ビジネスの自動化 良い情報と仲間選びとは
小金井ストーカー事件の初公判で検察側は「一方的に思いを募らせ、贈り物を返されたことを恨み、相手にされなければ殺そうと思った」と指摘、計画性と強い殺意が立証されました。ストーカー心理の真髄といえます。ただ見そめられただけで、命や人生や家族にまで破壊的な影響が及び、その脅威や不気味さは、経験した被害者にしか理解できないと思います。
今や携帯電話番号の解約理由のトップはストーカー被害とされるほど身近で、筆者の友人だけで少なくとも7人は被害にあっていましたが、まともに取り上げられることはありませんでした。ストーカー規制法もなく不備な頃は警察に届けても、たいてい「相手が精神的におかしかったら泥沼だよ」と取り合わなかったものです。最近になってようやく、ストーカー規制法の強化や、カウンセリングや精神的治療の必要がわかってきましたが、逆恨みや報復を招く場合もあり、警察も対応に苦慮しているのが現状です。
自分のしている犯罪行為を、セクハラは恥ずかしいために、ストーカーは異常な執着心がわかっていないために決して認めません。かまってほしい依存的な人や、しつこくつきまとう人は要注意かもしれません。嫌がっている事実を受け入れずにエスカレートし、避けるほどしつこく接触を繰り返すので、ターゲットにされた被害者の側はいつ現れるかわからない間断のないストレスや不安や恐怖にさいなまれることになります。警戒を怠らず、徹底的に記録して証拠を残し、信頼できる人や専門家に頼るしかありません。
(高尾山 トリックアート美術館)
異性としての好意が受け入れられない恨みや復讐心は、ストーキングでなくても陰湿ないじめや事実無根の中傷などの攻撃により、相手の幸福を壊してはらそうとします。被害者は、自意識過剰、被害妄想、逆に加害者とされるなどの二次被害三次被害を被り、ストーカー対策の難しさはまさにこころの闇、修正不可能な思い込みや妄想という見えない敵との戦いといえます。様々なタイプには、根拠もないのにプライドだけ高いナルシストや、母性を求めて甘えかかり、満たされないと存在を否定されたと激しく怒り傷つけようとしたり、親和性のある異性の屈託なさや親切を特別な好意と勘違い、身勝手な妄想に発展する傾向が多く見られます。怒りも無意識の甘えの変化形だったりする場合があり、言葉の暴力やモンスターなど他の多くの問題行動に共通することですが、聴く耳をもたないので当事者で話し合いにならず、感情コントロールもできにくいようです。
それとは対照的に本当の「愛」は、相手の幸福や福祉を願う利他的なもので、たとえ好意が受け入れられないとしても、決して依存したり攻撃したり病的に執着することはなく、心から愛せる人の益や福祉や幸福を願い、その存在だけで満たされ強められる高尚な特質を表します。愛情ホルモンといえるオキシトシンにより脳もこころも活性化し、幸福感も意欲も免疫力も高めるので、健全な愛は本人や周囲に必ずよい影響を与えます。また、だれでも意識的に培うことが可能です。
『 自分の兄弟を愛する者は光の中にとどまっており、その人につまずきとなるものはありません 』
ヨハネへの第一の手紙 2:10
『 愛を身につけなさい。それは結合の完全なきずななのです 』 コロサイ人への手紙 3:12
人を攻撃し自分の欲求だけ満たそうとする利己的な人は、逆に満たされないので不幸ですね。みなさまが、邪推、ねたみ、恨みなどを募らせて、それと知らずにストーカーやモンスター、いじめの加害者となったり、被害にあったりしませんように。