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島田英泰プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

樹木を切る剪定の時期は、軽い剪定ならどの時期でも問題ありません

島田英泰

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テーマ:樹木の剪定

庭木剪定の時期

剪定する時期は様々な考え方や研究結果があり、一般的に結論づけることは難しいです。
軽い剪定でしたら通年問題なくでき、大きく樹形を変えたい場合は季節による注意点を考えて剪定してください。
以下は月毎に私なりの考えをまとめました。

1~3月頃の剪定
新葉が芽吹く前、美しい新緑を迎える時期
メリット:腐朽菌等に感染する可能性を小さくできる。
     強剪定を行う場合に適している(ただし、水揚や芽が動く前が理想です)。
デメリット:夏ごろには樹形の乱れや越境枝の発生が懸念される(縮小剪定の場合)。
      冬季の寒さや乾燥が剪定の切口を傷めることがある(大きな切口の場合)。

4~5月頃の剪定
新緑が芽吹き、淡い緑を楽しめる時期
メリット:新葉を確認しながら樹形を整えることができる。
デメリット:樹皮が柔らかいため、樹木を傷付けやすくなる。

6~8月頃の剪定
葉は硬化して生長が一旦休止する時期
メリット:ヨーロッパでは最も適した時期とされている。
     腐朽菌等に感染する可能性を小さくできる。
デメリット:秋に徒長枝や胴ぶきなど、土用芽の発芽で樹形の乱れが心配される。

9~11月の剪定
気温は徐々に涼しくなり、庭や家屋へ暖かい日差しを入れたい時期
メリット:剪定した枝ぶりを次年の5月頃まで長く楽しめる。
     落葉樹の落葉を減らすことができる(樹木の生育には影響がありますが)。
デメリット:土用芽の伸長や休眠の遅延が心配される。
      腐朽菌の胞子が多く飛散する時期で、腐朽菌に侵されやすくなる。

12~1月の剪定
12月は庭を綺麗にして年越しを迎えたい、年始は庭をどのようにしていくか考えたい時期
メリット:常緑樹は緑量を少なくすることで暖かい日差しを庭や家屋へ入れることができる。
     落葉樹は落葉した後に枝ぶりを見ながら剪定できる。
デメリット:剪定の切口が霜害に侵されることが心配される
      冬の乾燥時期は剪定した切口から腐朽菌が入る恐れがある。

○ 基本的に、枝ぶりを整える程度なら、どの時期に剪定しても大きな問題が生ずることは少ないです。
○ 花を楽しむ目的で刈込剪定を行う場合は、花芽分化期に注意して下さい。
○ 透かし剪定を行う場合は、比較的どの時期でも花や実を楽しめます。
○ 樹勢が衰えている老木や、強剪定を行う場合は、その樹種の適期に剪定を行うようにして下さい。

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島田英泰
専門家

島田英泰(造園業)

緑生環

アメリカ発祥の剪定方法と自身の研究成果から、植物が持っている心理的安らぎを与える効果や猛暑を緩和する効果などの生態系サービスを高めて、植物が私たちの生活の質を高める存在になることを目指しています。

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