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島田英泰

自然を利用して景観の美しさと生活の質を高める庭師

島田英泰(しまだひでやす) / 造園業

緑生環

コラム

高い樹木(庭木)は倒木しやすい?

2019年8月23日 公開 / 2020年5月20日更新

テーマ:樹木の剪定

コラムカテゴリ:住宅・建物

国土交通省の調査では

街路樹を対象にした国土交通省の調査では、樹高が5m以上10m未満の樹木が最も倒木や落枝の被害が多く、樹高が15mを超えると被害本数は少なかったと報告しています。樹高別被害本数樹高別の被害割合

2019年5月に開催された国際シンポジウム「世界のアーバンフォレスト政策と樹木マネジメント」では、国土交通省の主任研究官である飯塚康雄氏が「この調査したデータから、樹高が高いことが理由で倒木の可能性が高くなるとは言えない」と仰っていました。

なぜ低い樹高の樹木は倒木の被害が多いのか?

一般的に樹木は枝が伸びている量と同程度の根を伸ばしています。したがって、樹高が高い樹木は根の量が多く、健全な根が樹木全体を支えています。
本来は樹高が高くなるのに低い樹高になっている樹木は、強い剪定で高さを抑えられていると考えられます。特に街路樹ではぶつ切りのような樹木の健康を衰弱させる剪定方法がよく行われており、衰弱した樹木が倒木などの被害をもたらしているのかもしれません。ぶつ切り剪定
樹木は強く剪定されると、根の先端が腐朽・枯死して根の張りを弱め、強い剪定が繰り返されると樹木全体を十分に支えることができなくなります。また、大きな切口へは腐朽菌が入って幹の芯を腐らせ、幹の空洞化を引き起こし、幹が折れる結果を招きます。
しっかりと樹高が低い樹木へ剪定することは風圧の影響が少なくなるため倒木の予防になりますが、場合によっては倒木を引き起こす原因になることもあるようです。倒木を予防するための最も大切な事は、樹木の根を健全に成長させること、幹の空洞化など樹木に重要な欠陥がないか診断し対処することです。

あまりにも大きくなり過ぎて困る樹木(庭木)は、3mや6m、10m程度と本来の樹高が比較的低い樹種へ植え替えれば、強く剪定する必要性がなくなるため、樹木本来の成長バランスが保たれ、安全性が高まります。
庭木におすすめの樹種 美しい樹形を永く楽しめ、剪定管理が簡単な低木や高木

※引用文献 街路樹の倒伏対策の手引 第 2 版(国総研のホームページから閲覧できます)

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