PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

異文化への理解とサービスの本質から英語研修をコンサルティング

異文化コミュニケーションを教える英語研修講師

村田志乃

村田志乃 むらたしの
村田志乃 むらたしの

#chapter1

クライアントのニーズに合わせた英語表現を指導

  RADIANTの村田志乃さんは、ホテル、飲食店などのサービス業を中心とした英語コミュニケーションのコンサルタント。マンダリンオリエンタルホテル東京、東京ステーションホテルなど、ハイクラスのホテルでスタッフ向けの英語コミュニケーション研修を行っています。特にマンダリンオリエンタルホテル東京においては、部門別研修のほか、レストランごとの指導にもあたっています。

 研修コースには、企業研修ベーシック「新人・既存社員基本コース」と企業研修アドバンス「部門別研修コース」を用意。それぞれに核となるフォーマットはあるものの、クライアントとヒアリングを重ねて、現場で求められる英語コミュニケーションをカスタマイズしてカリキュラムを作成しています。「外国人とのコミュニケーションは、単に英会話ができるだけでは不十分」と考える村田さん。カリキュラムは、相手を納得させ、安心感を与える話し方、表情、あいづち、姿勢、目線など、心を込めた英語表現を基本としています。また、異文化への理解も重視しています。

 「たとえば、Vegetableという言葉は、中国系の方の中には『ベジテーブル』と発音する人もいます。その国によって旅行者のクセも違うことをわかっていれば、接客時にあわてずにすみます」と村田さん。こうした、ちょっとしたことだけれど、気づくと格段に外国人とのコミュニケーションがスムーズになる、細やかな視点で指導していくのが村田さんの特徴です。必要とされていながら、今までなかった研修スタイルがここにあります。

 また、クライアントによって客層のターゲットが異なるため、「あるクライアントにはイギリスの伝統的なエッセンスを取り入れた表現を教える一方、別のクライアントには英語表現はシンプルにして、話すときの表情や姿勢に重点を置くなど、求められる英語のイメージやレベルに合わせて指導します」。これは村田さんならではの技術。さらに、「一人一人の習得レベルを見極めながら、スムーズに発音ができるようになってから文法の指導をするなど、臨機応変に対応しています」

#chapter2

米国系航空会社でサービスと英語のスキルを磨く

 日本生まれ、日本育ちの村田さん。しかし、発音はまるでネイティブスピーカー。大学で英語の教鞭をとっていた父親から、幼い頃から英語の手ほどきを受け、「意味もわからずにクリスマスソングを英語で歌っていました」。大学2年のときに4カ月間、米国へ留学。そして大学卒業後、米国系航空会社に就職。 CAとしてアジア各地を飛びながら、地上ではサービストレーニングにも従事。アジア地区のスタッフ向けに英語で研修を行っていました。「機内ではもちろん研修もすべて英語という環境で、英語に関してはだいぶ鍛えられましたね。同時に、上質なサービスとは何かを学ぶことができました」と村田さん。

 航空会社を退社後、英会話学校の講師、早稲田大学の英語コミュニケーションクラスの講師などを経て、さらに英語による指導に磨きをかけ、ヒルトン東京ベイの英語研修講師に。「さまざまなところで英語を教えてきましたが、ホテルでの研修こそ、航空会社で培ったサービスのスキルや、英語によるコミュニケーションのノウハウなど、私の知識が求められていることを実感し、英語コミュニケーションコンサルタントとしての進むべき道が見えてきました」と言います。

村田志乃 むらたしの

#chapter3

日本語と同じ感覚で話せる英語を教えたい

 アメリカ英語やイギリス英語にとらわれるのではなく、「母国語のクセがまじったインターナショナル英語でいい」という村田さん。「英語に恐怖心や緊張感を持たないで」とアドバイスしています。「お寿司屋さんなら生きのいい英語を話してほしいんです。『いらっしゃいませ!』と言うときの勢いをそのまま英語に乗せたら、気持ちは伝わります。外国のお客様にちょっとしたニュアンスが通じただけで嬉しいですよね。コミュニケーションが取れて、お客様に幸せな気持ちで帰っていただけたら、自分の喜びにもなると思います」

 社名のRADIANTは、「輝き」という意味。「英語でもっと輝いてほしい、英語でのコミュニケーションにキラキラ感を添えたい」という思いが込められています。「英語を日本語と同じ感覚で話せれば、もっと仕事で輝けるはず。私なら、そのツールをお渡しすることができます」。村田さんの研修を受けて英語力を上げたスタッフの中には、転職して渡米する人も出ているとか。「クライアントにとっては人材流出になってしまうのですが、講師としては嬉しいですね」と苦笑い。

 航空会社時代の同僚など、研修スタッフも増員。今後は、英語コミュニケーションを必要とする観光案内所、旅館組合、居酒屋や居酒屋チェーン店などで教えていきたいと意欲を燃やします。「きっと気に入っていただけると思いますので、一度、トライアルレッスンを受けてください」と村田さんは話します。

(取材年月:2014年7月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

村田志乃

異文化コミュニケーションを教える英語研修講師

村田志乃プロ

講師

株式会社RADIANT(レディエント)

クライアントが求める英語表現のイメージ、英語レベルなどに合わせ、現場スタッフへのヒアリングも行い、本当に必要とされている研修内容をオリジナルで作成。また一人一人の習熟度に合った指導を行っている。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ東京に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO