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『7つのムダ』

田村哲也

田村哲也

トヨタには「7つのムダ」が2種類存在する

生産部門のそれは
1.作りすぎのムダ
2.手持ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工そのもののムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良を作るムダ

事務技術系のそれは
1.会議のムダ
2.根回しのムダ
3.資料のムダ
4.調整のムダ
5.上司のプライドのムダ
6.マンネリのムダ
7.「ごっこ」のムダ

今回は後者の
オフィスワーク(事務技術系)における
「7つのムダ」にフォーカスしたい

私は聞いていないぞ!?

1 会議のムダ:Meeting
 「決まらない会議」・「決めない人も出る会議」
 を開催していませんか?
2 根回しのムダ:Nemawashi
 自分の安心のために
 “全員”に事前回りをしていませんか?
3 資料のムダ:Documentation
 報告のためだけに資料を作っていませんか?
 A4/A3一枚以上の資料を準備していませんか?
4 調整のムダ:Coordination
 実務で調整していても進まない案件を
 「頑張って」調整しようとしていませんか?
 そういった案件は直ぐに上位に相談しましょう!
5 上司のプライドのムダ:Boss' Pride
 自分に報告がなかったという理由だけで
 「私は聞いていない」と言っていませんか?
 上司がこう言うと
 「②根回し」「③資料」のムダが発生します
 情報は上司自ら取りに行きましょう!
6 マンネリのムダ:Routine
 「今までやっているから」という理由だけで
 続けている業務はありませんか?
7 「ごっこ」のムダ:Pro-forma Activity
 事前に練ったシナリオ通りの
 “シャンシャン”会議をしていませんか?
 決めようとせずその周辺ばかりをつつくことで
 議論した気になっていませんか?

ご存じだった方はおさらいとして・・
そうでなかった方は如何でしたでしょうか?

まさに「ムダ」をそぎ落とした文字の羅列
しかも誰もがわかるストレートな表現

時価総額:42兆2639億円(23年末時点)の
圧倒的ナンバーワン企業だから
 痛烈な表現ができるのか?
こういったことを大切にし
末端まで浸透定着させているから
 到達できる業(わざ)なのか?

お飾りじゃない

この手の話で
いっつも思うのは次の2点

①その一部でもいいから
 取り入れてみようと
 すぐさまアクションを起こせるか否か

②こういったことを重要と捉え
 トップが率先垂範し
 風土文化になるまで
 徹底できる覚悟があるか否か


価値観行動指針の類も一緒
 掲げることや
 飾ることがゴールと化し
浸透させる仕組み姿勢
 全く連動していない
(ことにちょいちょい出くわす)


そんなことより
「数字でしょ!」と言われれば
 返す言葉もありませんが・・・

でも
「数字でしょ!」となってしまった
 そのマネジメントに必要な・・
 真の要因
 果たして何なのでしょうか?


「ムダ」と同様に
「ムリ」「ムラ」
 社内にはびこっていることを
  見たくないのか・・
  見えていないのか・・

そしてこれまた
 大切なことは
 いつだって目に見えない・・
 からホントに厄介だw


急がば回れ!・・
自戒を込めて!!

#305

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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