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「知の共有」

田村哲也

田村哲也

ビジネスシーンで飛び交う単語に
『ナレッジ』というモノがある

実は和製英語だということは
あまり知られてなく
《Knowledge》が語源で
「知識」や「知見」という意味から
 ・・始まったとか

『ナレッジ』のビジネス上での意味合いは
 ・「事例」
 ・「有益な情報」
 ・「付加価値のある知識や経験」
 ・・・といった辺りが主流だ

「シェア営業」

武勇伝を部下に語り
 俺の「背中を見せて」育てる営業は・・終焉

いまは
 知識を共有して育てる『シェア営業!!』
 がトレンド(ですよね)

その『シェア営業』に
 必要な2種類のナレッジが
 《営業コンテンツ》《営業ノウハウ》
 (書籍『NEW SALE』より一部引用します)

《営業コンテンツ》:顧客向けの資料や動画
→ チームでブラッシュアップした
  旬なものを活用すれば
  顧客の理解が格段とはかどるのは
  言うまでもない

《営業ノウハウ》:社内向けの資料や動画
→ コンテンツの活用方法や商談の進め方など
  適切なアクションが取れるノウハウの共有

しかしながら厄介なのは
 社内における営業ナレッジの60%以上が
 有効に使われずに眠っているとか!?
 (思い当たる節がありませんか?)

ナレッジ共有の3つの意識

そういったことをなくすためにも
①集約性
「営業ナレッジを一か所に集約して共有」

②更新性
「営業ナレッジを最新のものに更新」

③利便性
「営業ナレッジを素早く発見し適切に活用」

といった上記3つの意識は重要で
 しかもこの3点がスパイラルの如く
 ぐるぐる回ることで
  ~ みんなが資料を集めるので更新しやすく
  ~ 常に新しいものが揃うのでみんなで使い
  ~ みんなが使うので資料が集まる
  ・・・といった具合だ

営業マネージャー(責任者・上席)は
 現場に出て個別に指導する時間を削ってでも
 「営業ナレッジの作成」に時間を割くことが
 全体の生産性は間違いなく上がる!!
 という建付けだ

キーエンス

目にした方も多いと思いますが
7月15日付けの日経朝刊に
『キーエンス貫く「知の共有」』
といった見出しで取り上げられていた

“年収の高さ(2,182万円/人)”
 で有名なキーエンス社

記事の内容は
◆1人当たりの営業利益が4,821万円
◆その秘訣は「知の共有!!」
 ◇成果を上げる方法や情報もオープンにして
  徹底的に組織の力を高める
  →外出報告書(目的・把握・記録・PDCA)
 ◇属人的や偶発的な成功より
  成功を再現できる仕事の仕方を重視
  →営業支援システム・ニーズカード・分業
  (詳細は是非とも記事を一読あれ)

まさに
 ナレッジを共有することで
 商談準備の時間を大幅に縮小し
 顧客との商談時間や
 営業活動全体の品質をしっかりと担保

営業管理者の役割定義
 それぞれの商談に最適なナレッジが
 活用されるように支援すること

営業担当者
 たとえ成績が優秀であっても
 情報を囲い込む人は評価しない
 
 つまりナレッジ貢献が
 評価基準(賃金評価)等に
 しっかりと組み込まれている訳だ

まさに究極の『シェア営業!!』
 と言わざるを得ない

当事者意識

付加価値を最大限に引き出すことに
 どんな企業も頭を悩ます

しかもその価値観や方向性を
 浸透・定着させることは本当に厄介だ

キーエンスは
*多額の報酬が
 「そう」させているのか
*合理的な仕組みが
 「そう」させるのか
*いやいや
 優秀な人材と技術があってこその
 「それ」なのか・・・

「知の共有」=ナレッジ=『シェア営業』

少なくとも(わたしは)
 ヒントやエッセンスとして
 活かす必要はあると思うのです


「この手(仕組みや手法)」の話を
 よそ事と捉えるのか・・
 当事者意識を持つのか・・

いつだって
「そこから」なんですよね

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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