「社員を壊す」経営者
“仕事(ビジネス)は
最初の「分け方」で9割は決まる!!”
・・と言われれば結構うなづける
そう言い切っている書籍
『世界一シンプルな問題解決』著:中尾隆一郎
の中からひとつだけ取り上げて
コラムを展開したい
30MR
課題解決は
大きく二つに分けられると著者は言う
①プロセスで分ける
②マトリックスで分ける
そして今日取り上げる
『30MR(30 Minutes Review)』は
「プロセスで分ける」側で紹介されている
手法の一つだ(本編:P.94掲載)
「仕事の依頼」時に
上手に分解(分ける)することで
期待する成果を出して貰える・・というモノ
『30MR』は次の3つのステップを踏む(だけ)
《Step1》
依頼者が30分程度で
ミッションの内容について依頼する
↓ ↓ ↓ ↓
《Step2》
依頼者からの説明後
担当者が30分程度で進め方(段取り)を考える
↓ ↓ ↓ ↓
《Step3》
担当者が自分で考えた段取りを依頼者に説明し
30分で合意を得る
○「合意を得られれば
⇒仕事に取り掛かる
×「合意」が得られなければ
⇒「Step2」に戻って再トライ
たしかに
業務が上手くいかない理由は
事前準備段階での「プロセス設計」が
出来ていないことが大半(だと納得)
そういった失敗を未然に防ぐには
「ミッションを依頼した直後」に
プロセス設計を互いに確認し
答え合わせしておくことは懸命だ
そのわずかな時間や手間を端折ることで
・言ったつもり ⇔ 聞いたつもり
・確実に伝えたはず ⇔ 理解できたはず
といったボタンの掛け違いという
不幸で不毛な始まりは阻止できる
サイボウズ社が推奨するところの
「説明責任と質問責任」のパッケージ化だ!!
マイルール
この3つのステップを踏むことで
ミスの削減はもとより
無駄な仕事は大幅に削減し
精度も品質も時間短縮にも
つながること間違いなし!!
依頼内容によっては
*ステップごとの「間隔」を
意図的に(多めに)空けたり
*30分ではなく15分(15MR)とかに
「短縮」したり・・・と
職場ごとで柔軟に
「マイルール化」するのもよいだろう!!
老婆心ながらの懸念点は
・「合意を得る」ことだけが目的となり
真のゴールを見失ったり
・依頼者が上から目線でダメ出しばかりで
「ストレス発散=担当者の戦意喪失」
・・・なんてところが少々気掛かりな点だ
いずれにしても
仕事の上流で適切に分けて砕いて
角度と確度を合わせることは
シンプルで合点もいき
汎用性も柔軟性もあると思えるので
紹介した次第・・です
そのほかにも
秀逸な事例やフレーズが随所にある本なので
マネジメントに翻弄されてる
ビジネスパーソン諸氏には
是非とも手に取って貰えたら・・・嬉しいかな
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