「社員を壊す」経営者
みなさんは
『リービッヒの最小率(最小養分の法則)』を
ご存じでしょうか?
「生物の成長は
その生物が利用できる必須栄養素のうち
最少のものに依存する」
・・・といったやつだ!!
それをわかりやすく図示したものが
【ドベネックの桶】
つまりこの絵のように
各木片が「栄養素」だとした際
結局は一番短い木片に相当する深さまでしか
「水が溜まらないが如く」
必須栄養素もその高さに準じてしまう
・・・といった話だ
スポーツも桶!?
サッカーや野球といった
団体スポーツに置き換えてみよう
数枚の選手(木片)で
構成された「桶(チーム)」
数試合ならともかく
中長期での戦いなら
短い木片の高さ以上に
水が溜まることはなく
結局のところ
その深さが結果となって表れてくるだろう
それを
一般企業に置き換えたならば
長い板を削ってでも
そのリソースを短い木片に投下せねば
機会損失や無駄な経費(浪費)に
直結するのは・・・言うまでもない
参入障壁
一方
独自の強みやノウハウも同じだ
いくつかの組み合わせで
その差別化を図っている
ビジネスモデルも「桶」と一緒だ
桶の外(第三者や同業他社)から見た際
圧倒的な高さがあれば
それこそが参入障壁となる訳だが
たった一枚でも
乗り越えられそうな短めの木片があれば
ライバルたちはそこから侵入し
いいとこ取りの後出しジャンケン!!
・・・市場は荒らされ利益の食い合いと化す
大切なモノ
組織(企業やチーム)が
大切にしているモノが必ずある
それは理念(バイブル)だったり
価値観だったり
風土/文化や行動指針だったり
もっと手前にある
ルールやマナーやモラルだったり
これらも「桶」だよなって
いつも思っている
例えば「7つの価値観(行動指針)」を
掲げたとしよう・・・まさにこれも7枚の木片
よって個々が
都合の良い解釈や好みで適当に捉えてしまうと
そこには短い木片が存在する形となり
少なくともその組織内における
人間性としての態度や姿勢は
その木片がもたらす高さ(深さ)に
比例して映ってしまうことを
当事者は意外と気付いていないモノだ
例えば《Aさん》
定量面で貢献があっても
一枚でも極端に短い木片があれば
それが「その人」の人間性と言う「容量(器)」
例えば《Bさん》
図抜けた能力や木片の高さが
「いま」は見受けられなくても
Aさんのそれよりも短い木片がなければ
「容量」も「期待値」も大きかったりする
内からの解釈(溜まる量)も
外から見ての解釈(障壁)も
結局のところ落第点があっては
厳しいということ(もったいないということ)
生産性や効率の追求で見落としがちな
バランスと俯瞰を
「桶」は教えてくれたりしますよね
自身に置き換えてみよう!?
短い木片があることを
誤魔化していないだろうか?
それによって
それ以上水が溜まっていないことを
理解しているのだろうか?
せめてそれを
出来るだけ意識して自覚して
自身におけるリソースは何なのか
(長所短所/強み弱み/得意不得意/経験の有無・・・)
それらを棚卸しするとともに
今後「なに」を欲しているのかを
ちゃんと心に問いかけたいと思っている
・・・今日この頃(かな)
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