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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「来年 1000万円超 !?」

田村哲也

田村哲也

とっても小さな扱いで
『国の借金:1,216兆円で最大』
 と何だか誇らしげに掲載されていた
 (日経朝刊 5月11日)

財務省発のその中身は
・2021年3月末の「国の借金」は
  1216兆4634億円になった
・前年同期より
  101兆9234億円増えた
・236兆円を超える
  国債発行を計画している

中古マンションが買える

この手の記事は他人ごとというか
飼い慣らされてしまったというか
 本当にピンとこない

少しだけ自分ごとに寄せる意味で
一人当たりのそれに換算してみたい

総務省発表の2021年1月時点の
人口推計(概算値)は:1億2557万人

単純に割ってみると【9,687,500円/人】

赤ちゃんを含めた一人当たりの
 日本人の借金は:969万円弱となる訳だ
 (しかもこの一年で81万円の借金増)

「借りた」意識のない借金が
 1,000万円近くあるってなかなかエグイ

4人家族に置き換えると
・969万✕4人=3,876万円

中古マンションが買えそうなその金額
 しかしながらそのマンションは
 手にすることも目にすることもありません

どうするニッポン!?
 ・・・もう少し突っ込んでみましょう

月給と返済額

内閣府発の
・2020年の名目GDP:538.6兆円
 (実質GDPは528.5兆円)

これを一般家庭の収入に置き換えますと・・・

◇一家の収入(GDP:538.6兆円)
 539万円(月給≒45万円/月)
◇一家の借金(1,216.5兆円)
 1217万円(返済≒101万円/月)

月給45万円の人が
 100万円超の借金はできないし(しないし)
 貸す人もいないし

その状況下では
 破綻することは目に見えてますよね

コロナ禍のいま
 さらに増え続ける事は
 火を見るよりも明らかです(はい)

貯金はどこ?

ここでもう一つ面白い数字を検証

日銀が発表している
 2020年9月時点での
 個人の金融資産:1,901兆円

これまた単純に
 人口で割ってみると1,514万円/人

あれれ
◇借金:969万円/人
◇貯金:1514万円/人

おかしな国ですよね
『だから「日本の借金」は問題がないんだ』説

数字というファクト(事実)を並べてみても
 全くもって実感はわかない

・借金がある事も
・貯金がある事も
  ただの他人ごと

「ドラゴン桜」風にいうと
 頭のいい奴に搾取!! されているのだろう

じゃなきゃ
 一人当たり≒1,500万円の金融資産
 (4人家族だと6,000万円相当)が
 多少なりとも現実味を帯びなければ
 暴動が起きてもおかしくないですもんね

なのに・・・

悲鳴

今現在
世の中を渦巻いている数々の悲鳴

そこにこそ上記に挙げた数字以上の
 ファクト(事実)が潜む

・飲食店の規制(緊急事態)
・介護(社会保障)
・雇用(非正規・ジョブ型)
・母子家庭(格差)
・少子化(育休)
・奨学金(返済貧困)
・虐待や自殺(メンタル系)・・・etc

*お年寄り優先の「ワクチン接種」や
*本質を見失ってしまった「聖火ランナー」
 といったニュースを見聞きするたびに
 得体の知れない違和感に苛まれる
 
 いま必要なのは「それ」なの?
 (わたしは本当に薄情な奴なのです)

正解のないトレードオフ

わかってます
 簡単なことではないし
 様々なバランスがある事も

・「人命」と「経済」
・「現在」と「未来」
・「自国」と「諸外国」

正解のないトレードオフ

感染者数だけじゃなく・・・
もっと大事なコトを誤魔化さないで・・・
数字や事実をもう少し駆使して・・・

そこに仮説を立てたり
判断基準を宣言したりして
「最適解」を示して欲しい・・・と願うのです

それとも
 来年(間違いなく)一人当たり1,000万円を
 越すこととなる借金・・・

そっちを負担しなくていいのだから
「黙っていろ」ってことなのかなぁ!?


次世代(孫世代)に対して
 本当に大切な未来を残すことを憂いて止まない
 大した知見のない初老の戯言でした

もう少ししなります!! 

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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