「社員を壊す」経営者
その昔 恐ろしく足の速い選手がいた
・・阪急ブレーブスの【福本豊】選手
1シーズンが130試合の時に
106個(1972年)の盗塁を成功させ
いまもって破られていない大記録だ
(通算1,065個・・・恐れ入る)
その福本選手は
「何試合連続」で盗塁に成功したかというと
【11試合連続】(1971・74年の二度)
海の向こうメジャーリーグ記録は
【12試合連続】1969年
いずれも昭和40年代という 恐ろしく古い話だ
13試合連続
2020年10月30日:ソフトバンクの周東選手が
福本選手の記録を抜いて
【13試合連続盗塁成功】を達成(天晴れだ!!)
・連続試合出場(2,215試合)も凄い
・連続試合安打(33試合)も凄い
・連続試合本塁打(7試合)も凄い
それらに比べれば
その労力も貢献度も 小さなものかもしれない
しかしながら・・・
試合に出れば
打席に立てば
といった「1ステップ」だけでは
その権利がもらえないのが盗塁だ
《塁に出る》という
「2ステップ目」が成立しないと
はじまらない(安打・四死球・エラー等)
そして尚
*次の塁が詰まっていたり
*次打者の理解と協力が必要だったり
*アウトカウントやイニング数だったり
*スコアやその試合が持つ意味によっては
進塁ではない戦術を要したり
「たったの13試合」と感じるか
「46年ぶりの記録更新」と感心するかは
あなた次第・・・
(私はめちゃめちゃ後者です)
周東佑京選手
道具の進化や球場の大きさが変化する中
「盗塁」だけは過去の記録と対比しても
文句のつけようもなく・・・
一方 急速や飛距離と違って派手さもない代わりに
相手バッテリーに与えるプレッシャーは
それだけでハンパない
そんな【周東佑京(しゅうとううきょう)】選手は
全国的に無名だった2017年のドラフト会議で
育成2巡目でソフトバンクが指名(背番号:121)
出身地が我がふるさと
群馬県(農大二高出身)であることも
目が離せない理由でもある
これから始まるポストシーズン
(クライマックス~日本シリーズ)で
一昨年の「甲斐キャノン」ばりに
その名を全国に響かせるのを期待したい
評価ポイント
プロ野球における評価は
・打点や打率や勝ち星や防御率等々
とっても分かり易いものから
・犠打数や盗塁数 といった地味なもの
更には
・観客動員やグッズの売上等 各種様々にわたる
企業におけるそれは
野球ほど研究や分析がなされず
勝利(利益)への貢献度が数値化しずらい
そのため
評価や制度や賃金査定への納得感が薄くなり
不一致や不平等といった感情を宿してしまう
プロ野球は一本の流れと関りが明確
・スカウトの目(採用担当)
・採用した球団(人事部)
・一軍に上げたコーチ陣(OJT)
・試合に使った監督(上席)
・結果を残した選手(スタッフ)
・評価のあと得られる年棒UP(賃金規程)
ここに潜む同じ流れと役割が一般企業にも通じる
故にもっと本質に目を向け
表層ではない真実の部分や
プロセスや前後の打者にも目を向けないと
大事なものを見落としてしまうのかもしれない
一人の選手が変えた
冒頭の福本選手があまりにも走るので
当時の投手は
クイック投法や牽制球を磨くしかなく
結果・・・プロ野球界の
バッテリー技術の底上げになったとさえ
言われている
(故に46年も保持された記録になった)
◆ドラフト育成枠指名からわずか三年後・・・
「塁に居るだけ」で
相手へプレッシャーを与え
仲間のベンチに勇気と期待を届ける
◆大谷翔平選手のような二刀流も
もちろん素晴らしい・・・が
身体も小さくやや非力な
全国の野球キッズのハートに
希望と革命を起こすだろう
◆ソフトバンクという分厚い選手層の中から
スタメンを勝ち取る育成枠の選手たち
(千賀投手・甲斐捕手・韋駄天:周東)
彼らのチームへの貢献度はホント凄い!!
こうやってまとめてみると
役割と責任
得意分野を徹底的に磨く
・・・といった辺りは
ビジネスパーソンにも直結だし
採用や評価のお手伝いをする
機会が多い自身としては
本当のスペックや適材適所を
意識しなおす気付きを間違いなく教えて貰った
従来のそれではなっかた野球シーズンも
あともう少しで終わりを迎えます
誰しもが忘れることのできない2020年も
あと二か月を切りました
気を抜かずに頑張りましょう!!
周東選手のように勇気を振り絞って
次塁を目指しましょう!!
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