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「ダウングレード」

田村哲也

田村哲也

パソコンなどでソフトウエアを
 古いモノに取り換えることを
 「ダウングレード」と言う

一方
 ネガティブな評価を
 遠回しに伝える文化で
 「多少」「やや」「かもしれない」など
 批判をやわらげる表現も
  『ダウングレード』と言う

今日はそっちの話だ

英蘭翻訳ガイド

ご存じの方はおさらいで・・

「英蘭翻訳ガイド」は
 ダウングレードを
 多用する傾向の強いイギリス人(英)と
 より直接的なフィードバックをする
 オランダ人(蘭)とが混乱をもたらす様を
 面白おかしく表現している
 
  上段:英が意味すること・・
  下段:蘭が受け取ると・・

①『失礼ながら・・』
 ・英:「あなたは間違っていると思う」
 ・蘭:「彼は私に賛成している」

②『たしかに私のミスだよ』
 ・英:「私のミスじゃない」
 ・蘭:「彼のミスだ」

③『ああ ところで・・』
 ・英:「次の批判こそが この話し合いの目的だ」
 ・蘭:「これはあまり重要じゃないな」

④『とても興味深いですね・・』
 ・英:「好きではありません」
 ・蘭:「いい印象を与えたぞ!」

⑤『何か他の選択肢はありませんか?』
 ・英:「あなたの意見は良いものではありません」
 ・蘭:「まだ決断しないのか」

⑥『もう少し考えてみてください』
 ・英:「悪いアイデアです やめてください」
 ・蘭:「良いアイデアなんだな もう少し掘ってみよう」

⑦『それは独創的な観点だね』
 ・英:「君の意見は愚かだ」
 ・蘭:「気に入ってくれた!」・・・etc

多様化・・・

ダイバーシティだ多様性だ・・・
  そう外国の方々とのビジネスが
  今後増えていく意味でも
同じ欧州なのに「英」と「蘭」では
  表現や受け取り方がこんなにも違って・・・
  
といったことを
 英語も喋れない私が言いたいのではなく


上司 部下 同僚 お客様 取引先
・・・あなたの周りに
 *居ませんか・・・イギリス人(的な)
 *居ますよね・・・オランダ人(的な)

ポジティブだから/ネガティブだから
 といった括りでもなく・・・

SNSの発達により
 短文やスタンプで済ませてしまったり・・
似通ったコミュニケーション内での
 内輪だけのルールと感覚なのか・・・

1対1

「スタッフとの1on1」の
  お手伝いが増えている
 (経営者さんの歯痒さがホントわかる)

個性も性格も価値観も感情も
 全く違っていいし(違って当たり前だし)

でも従来のそれとは違った・・
 全員日本人なのに既に異文化の集合体(のような)

故に『翻訳ガイド』的な役割が
 指示や命令ではないポジションから
 必要とされていることを痛感する
 (しっかり傾聴せねば・・)


考えを明確に言語化することは
 益々必要になっていくのはわかるが
 言動という見えている「表層」も
 その下にある「下地」が整っていなければ
 見苦しい仕上がり状態になるのは間違いない

考え方という「下地」
 そしてダウングレードの
 適切な表現や使い方が出来る「気持ち」

空気を読むイギリス寄りの日本の文化として
 ちゃんと残していきたいですよね

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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