「社員を壊す」経営者
カメラに
「フィルム」を入れた事のない世代は
○○歳以下くらいなのだろうか?
外側が紙でできている「写ルンです」を
使った事のある世代は○○歳以上なんだろうか?
被写体をのぞく穴は・・・
まさに “穴” で・・・
「ジーコ・ジーコ」ってフィルムを巻く時の音
・・懐かしいですよね
富士フィルムの「写ルンです」は
当時とっても画期的で
カメラを忘れた観光地でも・・・
手軽に気軽に手にすることが出来
たしか「使い捨てカメラ」と称されていた
その後
デジタルカメラが発売され
当初は高価で結構大きくて
今思えば画質もイマイチで・・
それでもフィルム装填に比べれば
めちゃめちゃ便利でNOW(笑)くて・・
「私の分も焼き増ししといてね」
・・的な会話・・もはや死語
・・そう
現像という手間もかからず・・・
間もなくタバコサイズや
超薄型で高画質を競うようになり
あっという間に
世の中を席巻したのを覚えている
スマホ
といったカメラ事情は
昭和の話ではなく
平成の中盤辺りまで(だったかと)
そして今
常時携帯しているスマホで
いつでもどこでも誰とでも・・・
老若男女の誰もが・・パシャッ!
SNSにUPしたりLINEで飛ばしたり
仕事の資料にすぐさま活用したり
スマホの登場からわずか10年ちょっと
メール・音楽・買い物・ポイント
切符や定期・ニュース・書籍・財布
銀行・緊急速報・・・・etc
超デカいショッピングモールが
手の平に収まっているといった具合に
いつしか “それ” なくして
生活すらできないよう
囲い込まれて・・飼い慣らされて・・
生身のそのヒトより
価値があるが如く・・・
個人の情報や行動や思想までもが
(きっと既に)丸裸なんだと思う
市場の流れ・・
こんな話をご存じだろうか
◆ソニーは何故《i Phone》を作れなかったのか?
それは・・・
「ケータイにカメラを付けると
デジカメが売れなくなる」
と主張するデジカメ部門を
説得することが出来ず開発が頓挫・・したから
◆写真を撮ったらすぐに見られる方法はないか?
と考えた末にポラロイドカメラの開発に
成功したポラロイド社の失敗の逸話を!?
それは・・・
一世を風靡した革新的な創業者が去り
デジカメが市場に登場しだした頃
『撮ったらすぐに見られる』という
創業の理念と同じコンセプトだったにも関わらず
「自社のポラロイドカメラが売れなくなるから」
という理由で参入を断念した・・
といった経緯があったことを
この二社が教えてくれていることを
有事の今こそ
理解しなければならないのかもしれない
三つの目
二年前に書いた【三つの目(過去コラム)】
にも記しましたが
*「虫の目」というミクロな視点
*「鳥の目」という俯瞰するマクロな視点
そこまでは(わりと)意識も廻るのですが
*「魚の目」という
市場やライバルや世相といった
トレンド感にまで
気がまわらないことが多い
今までのキャリアや
積上げたビジネスモデルを
信じたいし守りたいし
たしかに
「写ルンです」から「スマホ」といった
劇的な変化はそうそうないよねっ!
・・と思いたいところですが
コロナ禍の今
「働生き方改革」といったワードすら
(たった三ヵ月程度で)目にすることも
耳にすることもなくなってしまった
・・と言った綺麗ごとではない現実
あり得ない出来事や変化や
考え方や手法や仕組みが
平成で10年かかったものが
僅か1年で辿り着いてしまう
・・・といったことを
覚悟しておくことだけは意識しなくては
間違っても・・・バックの中から
「はいチーズっ!!」なーんて口にして
「写ルンです」を構えることのないよう
構えているような言動をしないよう
そんな思考や鈍感さを背負っている
化石のようなオジサンにならぬよう
(いやなってるのかな!?)
気を付けて・・・
「新たな生活様式」と向き合いたい!!
そういえば富士フィルムは
いまや「アビガン」の製造元かぁ・・・
究極の「魚の目」だな。。。脱帽
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