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田村哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

「【天秤ばかり】だったなら」

田村哲也

田村哲也


社長
「お前らは何で指示したことを放置するんだ」
スタッフ
「あれは○○な理由で効果が望めないと考えまして・・」
社長
「そんな報告もなければ 何でそんな判断したんだ」
スタッフ
「コストもかかりますし・・・」
社長
「どれくらいの費用対効果なんだ?」
スタッフ
「詳細は今から確認します・・・」
社長
「もういい(怒)」

こういった場面にちょいちょい出くわす

3つの側面

①まずここにある【背景】として
*いつまで?といった「納期の未確認」
*「成果」について説明も質問もなされていない節
*依頼時に「すぐさま」取り掛かり
  かつ「タスク分割」していない
*当事者意識が希薄だった・・・etc

②このやり取りにある【事実】として
*放置していたことを認めず・謝罪せず
 「言い訳」をしてしまっていること
*その言い訳に「言い訳を重ね」
 火に油状態に・・・なっているという事

③そしてこの手の展開に潜む「核」な部分として
 相手の【感情】を汲んでいないという事
 (それに気付いていないこと)

原因は誰?

社長からの投げ掛け時に・・・
*うっかりでは済まされない
*本当に申し訳ない
*せっかくいただいたアイディア(指針・方向性)
*勝手な判断の上 報告業務を怠り
*度々の御指摘なのにまたしても・・・
*今一度成果と期日の確認をさせて欲しい
*現時点での判断材料としましては○○でして・・・
*すぐさま体制を整えて・・・etc

といった風に相手の【③感情】にある
「苛立ち」と「無視された感」を
しっかりと感どり
素直に謙虚な気持ちで詫び
次なる対処へと進まねばならない(はず)

本質や目的に今一度立ち返りつつ・・

と説明(アドバイス)しても
理解に至らぬ輩に
これまたちょいちょい出くわす

・・・よってこの流れや意味合いが
肚落ちしないまま
近未来にまた同じことをしでかす

何故なら【①背景】と【②事実】を整え
その部分さえロジカルに対応することで
クリアできると考えている

そして相手の【③感情】が
ただの「感情的」な人なんだ・・という
驚くべき解釈をしてしまっている
(原因がお前なのに)


良かれと思って発信した依頼者側に対し
「放置していたコト」に全ての無礼がある事を
100%(素直に)理解し認めない限り

・・・そう相手の【③感情】を
汲み取れない限りこの話は終わりだ!!

仕事だけじゃなく日常にも・・・

発信者と受信者には・・・
*「社長(上席)とスタッフ(部下)」
*「元請と下請け」
*「当社とお客様」
*「親と子」
*「幹事と参加者」
*「彼と彼女」
・・・などが思い浮かぶ

値交渉だったり
クレームだったり
喧嘩だったり

全てそこには「感情=重さ」に
双方の違いがあるように思う

『飲み会』を例にとろう

A:「行けたら行くね」という人
B:ギリギリまで出欠の意思表示をしない人
C:参加でも欠席でも「なる早」で返す人

幹事の気持ちを考えた際
Aさんは論外
 →消えていただこう
Bさんの言い分
 →未確定要素があったから
 →出席を告げて後で断ることになると悪いから
Cさんの言葉添え
 →参加です・楽しみです・幹事宜しく
 →もしも急用の際は
  いつまでに連絡すれば迷惑かからないかな?

幹事さんの【感情】を汲み取れば
*スピードレスポンスのありがたさ
*参加人数や顔ぶれや男女比をつかみたい
*予約交渉やザックリとした所まで概ね確定し
   ・・・ ストレスをなくしたい

Bさんのような「迷惑かかるから」
な~んて一見いい人ぶっての言い訳は
ただの怠慢かズボラなだけ
・・・既にその発想が迷惑

いずれにせよ
そんな幹事の【感情】が
わからない大人が如何に多いことか
 ・・・仕事に反映するのも頷ける
 ・・・全くもって情けない

『商談(デート)』を例にとろう

《2~3「アポ候補の日時」をメールで提示》
D:すぐさま●月●日の●時にお待ちしてます
E:調整しますので「一両日中に返信します」とレス
F:ギリギリになって「調整つかず」とレス
 → なぜ可能性が高いのは●日の方です・・と
   例え 断ることになったとしても
   発信者の候補日は ずっと空けたままだという
   当たり前が分からないのだろうか
G:候補日の前日まで「レスなし」
  → 確認の一報を入れるとそっち都合の「言い訳」
    しかも論点がズレてて “コロナ” がどうのこうの
   などと言いだす有り様(勿論リスケも決まらず)

商談(若しくはデート)日時のお伺いを立て
こちら側の想いや熱意はそこに載せたつもりでも
全くもって発信者側の【意図と感情】は汲んでもらえず
・・・本当に悲しくなる

仕事の出来る出来ないの境目は
言うまでもなく「E」と「F」の間

そしてこの境目の溝は
早々簡単に(いや決して)渡ることが
出来ないですよ・・FさんとGさんには!

この手の輩は「一事が万事」
仕事上絡むとこっちが火傷するので
取扱注意っす!


因みに
「いい男(いい女)」の境目も
こんなところに現れますよね
だって相手の感情を汲み取れないのだから

あるのは自分の常識
そして
「細かいなぁ・いいじゃん別に」といった
・・・Fさん&Gさん系 独特の無神経さ
(滅入ります・疲れます・勝てません)

きっと隣のデスクの人を
ちょいちょいイラつかせていることでしょう
(悪気がないだけに困ったちゃん・・です)

同じ量りじゃない

発信者が
 「軽く」みられてるなぁ・・と思うモノと
受信者が
 「軽くなんて思ってない」という・・同じモノ!?

どう見ても同じ事象なのに
持ち合わせている「量り」が
(全く)違うとしか思えてならない

発信者の「量り」では1kgの “それ” は
受信者の「量り」では300g(程度らしい)

ということは “重さ” という
本来共通の尺度となるもの・・・

なのにどうやら
「メモリの違う量り」を持っていると
割り切らない限り
この不毛のすれ違いに折り合いをつけるのは
どうやら難しそうだ


コミュニケーションの根幹にあるはずの
常識やモラルやマナーと言った
重さの「単位」が
もしも(本当に)そんなに違うのなら

「単位(ズレのある感情)」でやり取りせず
『天秤ばかり』を机上に置いて・・・

【だって誰がどう見たって
 《重たい方に傾く》に決まっている】

にあてこまない限り・・・

*どちらがどの様に重い(想い)
*互いに納得がいく
*しこりが残らない
*ちゃんと理解し敢える
*再現性のある建設的な仕事に繋がる
*柔らかな日常が実現できる・・・

といったまっとうな未来は
訪れそうにありませんよね
(いや近未来
  テクノロジーが解消してくれるかも!?)


いい歳こいてダメダメばかりですが
・・・そんな『天秤ばかり』の
役割が出来るような存在になれたらいいな
(などと思えてやまない)

それが出来たら
わたしのビジネス寿命も
1年くらいは延びるかなw

そっかぁ重要じゃないんだ

待てよ・・・
発信者側が抱く「苛立ち」や「無視された感」
と同様に

それって
 *重要(大切)じゃない
 *ウザい
 *無駄じゃん
 *意味わかんない・・・といった

レベルと感情が受信者側にも
(きっと)同時に発生してるんでしょうね

「レスが無い」のは
「指示を無視」するのは

発信者側であるこっちの言動に
全くもって・・「価値」も「有り難味」も
無いって証拠なんでしょうね

そっかぁ「気付けよ!」・・・だったのかぁ

話しは振り出しですね  _2nd_

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田村哲也
専門家

田村哲也(経営コンサルタント)

office TAMURA (オフィス タムラ)

小規模事業所経営者さんが、なぜ「儲ける」という課題をクリアできないのか?経営者さんを取り巻く2つの障壁をクリア‼❶忙しいの解消→「第二領域」の確保❷成果を上げるため→「苦手領域」のサポート

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