「逆算思考」

「逆算して物事をとらえなさいっ‼」
職場でよく飛び交うフレーズです

【逆算思考】を理解するには
一般的思考と言える【積上げ思考】を
知ることから始めたい

積上げ思考

「今」にフォーカスして
今の視点から「今できること」を
考えるのが【積上げ思考】

現状にあるモノや今の考えで
「とりあえず」行動するので
後から色々と足りていないことに気付く

それは品質であったり
数字（売上）であったり
時間（納期）であったり・・・と
いわゆる「段取り」の悪い奴へ一直線

【積上げ思考】が駄目だと言いたいのではない
むしろこの考え方が一般的

メリットとしては
・行動に移しやい
・計画変更が容易

デメリットは
・圧倒的に成果を生みにくい

職場に居ませんか⁉
何となく「今日の仕事」に手をつけてしまう人
・たまっている書類を片づけよう
・とりあえずメールの返信をしよう
・目標に届かないので
　　掛けやすいお得意先に電話しよう....etc

妙に忙しそうに見えて（見せて）
働いてる感をアピールw

きっとその人・・・
「年内中に痩せたーい」と思っては見たものの
半年後の「体重が減った自分」より
「今日のパンケーキ」・・・ですね

逆算思考

一方 【逆算思考】は 目標（ゴール）を想定して
そこに到達するために今やるべきことは何か
どの様に進めていくかをゴールから逆算していく

ポイントは明確な「数字」と「期限」の設定

（こんな単純な話ではないが）
「12月末までに8㎏体重を落とす」と目標設定

そのためには「まず8月末に－2㎏」
・間食をやめる
・お茶碗のサイズを小さくする
・毎朝体重を計って記録する
・ウォーキングを週3回始める.....etc
とタスクを掲げる

そのためには「今週 ：何をする」
そして「今日 ：何をする」に落し込む


業務も同じ（詳細は後日別コラムで・・・）
①目標設定
　▪目標は具体的に数字で定義
　▪日付を落し込む
　▪達成後の具体的イメージと動機づけ
②タスク設計
　▪ゼロベース思考（自分の経験値にとらわれない）
　▪ロジカルシンキング（もれのない検証等）
　▪アイデアや発想を目一杯拡げる
　▪情報収集（先人の知恵に学ぶ）
③スケジューリング
　▪関連タスクの順序を保つ
　▪計画の実現性を担保する
④タスク管理
　▪タスク管理が必須（ここが踏ん張りどころ）
といった“4ステップ”

メリットとしては
・短期間で成果が上げやすい
・今の自分の枠組みを超えた成果を生む可能性がある

デメリットは
・行動に移す前に一定の思考作業と準備が必要
・タスクが多岐にわたり管理が大変になる

素直さ

一つだけ言えるのは
この発想（思考）なくして
成果は伴わないということ
そして更なる拡大や再現性も期待薄だということ

なのに【逆算思考】を取り入れない
という人に出くわす（しかもちょいちょい）

出くわすパターンは二つ
『やれない』と『やらない』だ

『やれない』の多くのパターンは
「やりたいけど出来ない」

これは【逆算思考】の期間（期限）を
短期（一週間）にまで落し込んでサポートをし
タスク管理を細かく繰り返すことで
ゆっくりではあるが光が見えてくる

やっかいなのは『やらない』の方だ
「そんなのムダ」・「やっても意味ない」
「小さくまとまって窮屈」といった
その人の経験値からくる変な“自信”と
変化へのアレルギー

結果
▪半年後の成果よりも
　　「今やれそうな仕事」に終始
▪自分の中の常識という殻を
　　破ろうとせずやがて孤立

主体性を伴うこの思考（手法）は
「やらされ感」があるうちは中々成果が伴わない

故にそういった方へは何度もこう伝える
『お伝えしたいのは【逆算思考】という
　テクニックを身につけることではなく
　そこに潜む「考え方」や「発想」が
　あなたに必要な武器になるんですよ』と


本音で伝えたいのは（むしろ）こっちかな・・・
　▪トライしてみる素直な心
　▪わからないと言える素直な心

【逆算思考】のスタートは
『目標設定（数字や期限）』ではなく
『素直さ』かも知れないですね