「社員を壊す」経営者
トップダウンの
ナベブタ経営を打破するには
事業部制の導入は必要不可欠
そしてチーム制や事業部制が
軌道に乗り始めると
たいてい生まれてくるのが
「セクショナリズム」だ
なわばり根性
セクショナリズムとは
いわゆる「縄張り意識」のこと
自分の属している集団の
権限や利害や都合や立場などに
固執し過ぎるあまり
他集団に対して無関心や
非協力的/否定的/排他的といった
態度を取ってしまう思考傾向を指す
規模感は度外視して・・・
▪営業vsバックオフィス
▪厨房vsホール
▪工場vs受注
▪企画vs制作
▪設計vs購買
▪フロントvsバックエンド
・・・・
どんな業種業態でも
マネジメントする上で
必要だったはずの
責任と領域の切り分けが
いつしか
なわばり根性と自己主張大会へ
価値観の違いというか
役割の違いというか
あたかも「上下関係」や
あってはならない「優劣」のような
そんな空気感を目にすることが多々ある
「工事部」対「内勤」
若き日の私の話です・・・
私の社会人デビューは
ゼネコンの現場監督
二十代の私は
毎日現場に通勤し
現場の肝であり
そのすべてと言われている
【QCDS】と戦っていた
▪Quality(品質管理)
▪Cost(予算管理)
▪Delivery(工程管理)
▪Safety(安全管理)
社内の風土や文化も
そして私自身も
なんだかどこかで
「現場(工事部)」が偉くて
それ以外の「内勤業務」を
見下しているかのような・・・
▪なんでこんな立地条件の悪い現場を取ってくるんだ
▪なんでこんな予算のない現場を受注してくるんだ
▪なんでこんな実行予算の組み方をするんだ etc
あたかも
現場(工事部)がこなして
竣工させて
そして
会社の利益を生み出しているんだっ‼
・・・と勘違い
施主(発注者の存在)
バブルがはじけた数年後
私はそのゼネコンの営業部へ異動
それまで給料は会社から
しかもそれは
「実行予算」の中から
捻出しているんだと
当然のように考えていた
・・・が
やっと
当たり前のことに気付く
建物を建てて欲しいと
発注してくださる方がいて
しかも着工時に
(まだ影も形もない状態で)
請負金額の一部が振り込まれ・・・
そこには
営業や積算や
様々な部署の力添えがあり
工事部は
その一連の流れの中の
ひとつの役割と責任に過ぎないということ
技術や知識が少々あろうが
お施主さんが居なければ
ただの「お山の大将」
お施主さんから
多面的な信頼を得られなければ
「工事部」の出番はないということ
これって
どんな業種業態でも
基本的には共通では・・・
仕事に優劣はない
60歳で他界した父が
生前こんなことを私に話してくれた
「仕事に優劣はない」
当時の私は
生意気盛りの20代
「豆腐屋オヤジの
負け犬の遠吠え」
としか解釈できませんでした
今ならよく分かります
「目の前の仕事を
その役割と責任を
精一杯全うすることが大切
所詮一人じゃ
なーんにもできやしないんだ」って
語り掛けてくれていたと
お手伝いしている経営者さんから
セクショナリズムや
属人的なスタンドプレーのお悩みを
ちょいちょい耳にします
恥ずかしながら
このコラムのような
自分の話しに置き換えて
経営者さんに
そして時にはそのスタッフの方々に
お話させていただいております
俯瞰して大局的に物事を見れないと
結構みっともないことをしてますよ・・・
笑っちゃうほどちっちゃいですよ・・・って。
【お知らせ】
毎週「月曜日投稿」の
コラム掲載ですが・・・
次回は運営側の都合により
8/7(火)の午後を予定しております