「社員を壊す」経営者
「報連相」の必要性
私は、「報連相の必要性」を話すとき、
いつも親子の約束ごとに置き換えて声にしてきました。
太郎君の話
【山田家のいたずらっ子「太郎」】
小学校三年生の太郎は
今日もまた、仲良しの「たけし君」の家に遊びに行く。
⇒「おじゃましますを言うのよ~」
なんてママに言われながら出かけて行く。
帰って来てすぐに
「たけしの家で、アイスクリーム食べたんだ」
とママに言った。
(何か食べたり飲んだり貰ったりしたら、
帰ってきたらすぐに言うのが山田家の約束事)
さあ・・・
◇場合によってはすぐさま、
たけしママに「すみません、ご馳走になっちゃって」
と電話が必要。
◇そこまでじゃなくても・・・
翌日スーパーでバッタリ会った時
こちらから「昨日はご馳走になっちゃって」と。
◇若しくは、次また遊びに行くときに何か持たせる。
◇たけし君がうちに遊びに来たとき、
忘れずにおやつ出さなきゃ・・・etc
様々な大人(親として)の対応が必要だ。
決して大袈裟な事なんかじゃない。
私は子供の頃、まさにこんな風に育てられた。
「いちいち面倒だな」とか、
「これって親のメンツだよな」とか、
「ちゃんと挨拶できてるから大丈夫なのに」
と思ってた。
でもそれは違うって「今」ならわかる。
◇たけしママから見れば、
「太郎くんはちゃんとママに言える子なのね」。
◇太郎くんの家は
「ちゃんとした(しつけが行き届いた)家ね」だったり。
◇そもそも「うちのタケシと仲良くしてね」
っていう思いもある訳で・・・(この子なら大丈夫ね)って。
◇そして何より結局は
「アイス食べたんだ」とすぐさま素直にママに話せた
「太郎自身の株」が一番上がる訳だ。
それが「義務」
さあ、プライベートじゃない仕事上の事なら、
自立していない山田家の太郎と同じ。
(パパやママにちゃんと言わなくちゃ。)
その商品提供やサービスが出来るフィールドがあるのは、
個人の力なの??
そもそもその人が足を運んでくれたり、
買ってくれるのは、どんなきっかけ??
誰の頑張りや声掛け??
勘違いしていませんか
それってあなたの手柄なの?
勘違いしていませんか
このくらい大丈夫だろうって‼
優等生になりなさい!!と言っているのではありません。
あなたの頑張りを認めないとかじゃありません。
いいことも悪いことも、
素直に直ぐに「声」にすることが大切なのです。
「報連相」などとかしこまる前に、
明るく素直に「発する」ことです。
プレゼントする側・クレームを言う側・・・・
発信する側と、それをもらう側には
必ず温度差があることを忘れてはいけません。
最後に責任を負うのは誰?
もしも、レクサス(車)を爆発的に売る優秀なセールスマン
⇒「日本橋レクサス」に居る田村という男としましょう(笑)。
その田村の気配りや営業力や人間性が好きだから、
田村にはお客様が付いている・・・のもある意味事実(でしょう)。
でもその沢山のお客様は、
決して「田村のお客様」じゃなく、
「日本橋レクサス」のお客様。
しいては「TOYOTA」のお客様と思えるかどうかが本質です。
(納車や整備、様々な書類やサポートに
どれだけ複数の人間がかかわっているかが自覚出来ているか)。
そしてもしも「車」そのものに
重大なアクシデントが発生した際・・・
それはTOYOTAの責任。
TOYOTAのしかるべき人が頭を下げたり、
必要な費用を負担する。
その腹積もりと覚悟が
最初から出来ているのが「メーカー」・・・
そう山田家の「親」なのです。
うぬぼれてはいけないっ!!
すべてのお客様は個人ではなく
「会社のお客様」であることを!!
報連相が「義務」なのではなく
お客様を御守りし
より良いサービスを提供するための
義務であることを‼