夫婦間での愛着関係を安定した堅固なもの変容させる夫婦カウンセリング（3/3）

親密な他者の存在が生きる上での土台となる

　上遠さんにカウンセラーとしてのやりがいを訪ねたところ、穏やかな表情でこう話します。
「カウンセリングを通して人間が本来持つ変化する力を発揮し、夫婦が変わって行く姿、癒されて行く様子を見ると、私自身も感動の渦に包まれ、しばらく放心状態になることもあるほどです。そういう経験ができるからこそ、次もがんばろうと気持ちが高ぶります」
　日々勉強していることが相談に来た夫婦に成果をもたらし、関係性を良好にする。
「これほどまでにやりがいのある仕事はおそらくないはず」と笑顔で語ります。

　上遠さんは現在、現役のカウンセラーで活躍する他に、EFTの教材の翻訳や、ETFや上遠さんのスキルを学びたいという臨床心理士に先生として教えることもしているそうです。
「将来は臨床心理士を育成する仕事にもっと携われたら良いと考えています。また、夫婦の関係を改善するワークショップをアメリカから輸入し、日本で開催することも検討しています。何組かの夫婦が集まって話し合いやワークシートなどを通して、夫婦関係の改善を図って行くもので、円満な夫婦関係を築くために高い効果が発揮されると思います」

　夫婦関係は生きる上での土台となり、良好な関係性を保つことは精神面だけではなく健康面にも良いと言われています。
「親密な他者が身近にいることは何より安心感につながります。ぜひ夫婦カウンセリングを気軽に体験してみてください」

（取材年月：2017年8月）

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