結婚しない?それともできない?現代の婚活事情解説!

桑山裕史

桑山裕史

テーマ:婚活

東京・JR山手線/東西線/西武新宿線 高田馬場駅から徒歩3分、結婚相談所Bridalチューリップ代表の桑山です。
日本の若者「本当は結婚したい」のにできない真因について解説と考察します。

そもそも結婚する気があるのか?

晩婚化、さらには一生結婚しない人の増加が進んでいる現代社会において、実際のところ、結婚適齢期の20代30代はどのような結婚観を持っているのでしょうか。

よく言われるのは「そもそも結婚の意思がない」という意見です。
プライベートの生活を満喫したい、束縛されたくないなど、もともと結婚の意思が希薄なために、婚活などの活動に対しても後ろ向きであるというわけです。

しかし、これは本当なのでしょうか?
実は、20代30代の結婚意思の有無について知ることができる重要なデータがあります。
「結婚前向き率」と呼ばれ、「結婚に対して前向きな人がどれだけいるのか」を数値化したものです。

出生動向基本調査による結婚前向き率のデータがあり、20代30代の独身男性を対象にした調査では「前向き」と回答した人は43%になっています。
一方で、20代30代の独身女性は49%です。

これを高いと見るか低いと見るかは人によって異なるでしょう。
「結婚に前向きな男女が半分以下!やはり結婚意思がない若者が多く、それが晩婚化や非婚化の原因になっているに違いない」と考える人もいるでしょう。

とはいえ、若い世代、とくに20代ともなると、結婚をあまり現実的なものと考えず、まずは自分の生活の充実やキャリアの形成を優先する人も多いものです。
そんな人は「今のところ、結婚の意思はない」という意味で「前向きではない」「後ろ向き」と答えている可能性も高く、必ずしも結婚する意思がまったくないとは言えません。

この数字そのものよりも、問題なのは「昔と比べてどれぐらい変化したか」でしょう。
もし、昔に比べて結婚前向き率が低くなっていれば、確かに結婚意思・結婚願望がない若者が増えたと言えるはずです。

上記の調査で、30年以上前の1992年のデータもあります。
そこでは、20代30代の独身男性の前向き率は43%、独身女性は50%でした。
独身女性はわずか1%の減少にとどまり、独身男性に至っては1%増加していることになりますね。

つまり、「どれだけの人が結婚したいと思っているか」という傾向に関しては、少なくともここ30年間はほとんど変わっていないのです。
これを見ても、「今の若い人たちは自分の生活を優先しているので結婚の意思がない」という見解や批判は当たらないと言えるでしょう。

若い世代は結婚できない?不本意未婚率

では、結婚する意思は昔と変わっていないのに、なぜ晩婚化・非婚化が進んでいると言われているのでしょうか。
その背景には、「結婚したくてもできない」若い世代の増加が考えられています。

この点に関しては、「不本意未婚率」というデータがあります。
その名前の通り、「結婚したい本人の意思に反する形で結婚することができない状態にいる人」の割合を示すものです。

不本意未婚率は、先述した結婚前向き率と実際の既婚率からデータを算出することができます。
2020年のデータによれば、20代30代の男性は50%近く、女性は40%近くが「結婚したいけれども不本意ながら未婚の状態にある」との結果が出ています。

ですから、現在の結婚、さらには少子化を巡る問題では、「結婚したい、でもできない」人たちが非常に多いことが大きな原因と言えます。
彼らが結婚できれば、幸福な家庭を築けるチャンスを得ることができれば、社会の状況はかなり変わってくるでしょう。

不本意未婚率がこれほど高い理由として考えられるのが、やはり経済状況とそれと密接に関わる就業環境です。
不安定な就業環境であったり、なかなか昇給・昇進の機会がなく収入が上がらなかったり、結婚して家庭を持てるような状況ではないために、結婚できない人が増えているわけです。
「今の若い世代は結婚の意思に欠ける」といった不満を口にする方は、自分たちの世代とは経済状況や収入状況が大きく異なっていることを知る必要があります。

なお、上記の不本意未婚率では都道府県別のデータもあり、東京や大阪などの大都市圏では男女差はほとんど見られないのに対して、地方では男性のほうが圧倒的に高いという際立った特徴が見られます。
大都市と地方の結婚に対する意識の違いや経済状況などが関わっていると考えられますが、いずれにせよ、人口の減少が加速している地方のほうが「結婚したくてもできない」人が多いと言えますね。

どうやって結婚相手を探せばよいのか?

この結婚前向き率と不本意未婚率から、「結婚したい人の数は昔から変わらない、でも結婚したくてもできない人が増えているらしい」という、現在の20代30代の実態をうかがうことができます。
では、結婚意思がある男女がもっと結婚できる環境を築いていくためにどうすればよいのでしょうか?

もっとも根本的な解決方法は、おそらく経済状況を良くし、多くの人たちが安定した収入・雇用環境で生活できる社会を作ることでしょう。
しかし、残念ながらこれはなかなか難しく、しかも個人の努力ではどうにもならない面もあります。各企業が長時間労働などの就業環境を改め、若い世代が婚活をはじめとしたプライベートの時間を確保できる環境を作る必要があるでしょう。

個人としては、自分の収入やライフスタイルに合う相手を探しやすい環境を整えるのが一番ではないでしょうか。
不規則な就業環境で土日に休めない、自分だけの収入では家族を養えそうにない…そんな悩みを抱えている人が、平日でも会えて、共働きで一緒に生活してくれる人を見つけることができれば、その分結婚のチャンスが増えるというものです。

こうしたマッチングの機会を提供しているのが結婚相談所です。
自分の希望や条件をもとに相手を探すことは、単に「えり好み」するのではなく、自分の「身の丈に合った」相手を探すことでもあります。そうした相手を探すことで、結婚のチャンスを増やす試みでもあるわけですね。

まとめ

結婚したいのにできない人がどれだけ結婚の機会を得ることができるか、これが晩婚化・非婚化を改善する重要なテーマとなります。
その機会を提供する選択肢の一つである結婚相談所の役割は、今後さらに増していくと考えられます。

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桑山裕史(婚活コンサルタント)

株式会社ナウい

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