相続対策の基本(3)相続人は誰?
先日、上級相続診断士の資格を取得したことをお伝えしました。
上級相続診断士は相続診断協会が認定する資格です。
相続診断協会が行う「笑顔相続シンポジウム」に参加してきました。
相続診断協会は円満に行われる相続を「笑顔相続」と呼び、協会の目的は「笑顔相続」を広めること。
相続対策と相続税対策は違います。
資産が多い少ないは関係ありません。
そして、相続人が2人以上いればもめるリスクがあります。
円満な相続のための相続対策を考えるとき、大事なことは相続人間のコミュニケーションです。
しかし、家族の仲が良かったとしても必ずしも円満に相続できるとは限りません。
コミュニケーションが十分に取れていることは大切なのですが、そのコミュニケーションの中身も重要になります。
最も大切なのは故人が考えていたことが相続人にきちんと伝わるかどうか。
亡くなるとき、「自分はいなくなるからあとは好きなようにしてくれ」では揉めないですむものも揉めてしまうでしょう。
今回のシンポジウムでは新作の「相続落語」が披露されました。
お父さんと3人の子供で切り盛りしている家族経営のお蕎麦屋さん。
そこで後継ぎのことなどに関してひと悶着ありますが、最後は笑顔。
こうした家族経営の個人事業主だと起こりそうな話が題材です。
相続のことは考えた事もない、という人は少なくありません。
そうした方々には、私が行う「相続セミナー」の様な集まりにも「自分には関係ない」と思っていらっしゃるのかなかなか足を運んでいただけません。
あるいは、不動産投資で相続税対策をしている、生前贈与や生命保険を活用した対策を行っているという方でもどこにもめるリスクがあるのかをきちんと理解されていない場合もあります。
12月16日にもセミナーをさせていただきますが、もっといろいろな機会に「相続対策」について考えていただく機会をご提供したいと思います。