結婚を機にマイホーム。ちょっと待って。

西山広高

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テーマ:不動産



先日、弊社に「結婚を機にマイホームの購入を考えている」という30代前半のお客様が相談にいらっしゃいました。

45㎡2DKの新築マンションで気に入った物件がありましたが、そのお客様にはほとんど頭金になる貯蓄はなく、必要資金のほぼすべてを住宅ローンによる借り入れで考えていました。

これからご結婚されるお二人に、私から「お子様はご予定されていますか」とお伺いしたところ、「できれば二人くらい」というお答えでした。もし、すぐにこのお二人が子宝を授かったとすれば、早ければ5年後、遅くとも10年後には2DKでは手狭になってしまう可能性が高いでしょう。二人のお子さんの性別が違えば子供部屋が2つ必要になるかもしれません。

いろいろお話しした結果、そのお客様は今回の購入を見送り、頭金を貯めながらじっくり考えることになりました。

このお客様は数年以内に再び購入をお考えになると思います。
会社からの家賃補助が受けられる間に頭金を蓄え、その間にお子様が生まれれば、家族全員が安心して長い間住み続けられる物件を探されるでしょう。

結婚されてから10年程度の間はその先の家族の形がまだまだ不確定です。そのご夫婦が今後どのような家庭を形成していくのかはご本人たちにもわかりません。
ましてや50年、60年先のことなど全く分からないでしょう。

だからこそ、不確定要素があることを前提に、ご自身やご家族のライフデザインを考えることと合わせ、資産価値の下がりにくい物件を選ぶ必要があります。

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西山広高
専門家

西山広高(ファイナンシャルプランナー)

西山ライフデザイン株式会社

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