老朽マンション再生促す(今日の日経新聞)
家を買う。そう決めるのは一大決心だと思います。
生きている中では様々なイベントがあります。
どのタイミングで家を買うかは人それぞれです。
しかしながら、買うべきタイミング、買うべきでないタイミングもあると思います。
今後住宅購入をお考えになられている方の参考になれば幸いです。
住宅ローンの選び方
住宅購入の際、多くの人が住宅ローンを利用します。
重要なのは「いくら借りられるか」ではなく「いくらなら返せるか」です。
不動産屋さんやマンション、ハウスメーカーなどと話す場合、それらの会社は当然あなたに「買って欲しい」と思っています。
しかし購入後、その住宅ローンが家計にどのくらい負担になるかは考慮してくれません。
固定金利か、変動金利か
現在も超低金利の状況が続いています。
将来の金利上昇リスクを排除する事を第一に考えるならば「固定金利」を選択することになります。
これからお子様が就学するなど、将来大きな資金需要があるような方の場合、「予測しやすい」という観点からも固定金利は安心です。
一方、固定金利は変動金利に比べれば当初の金利は高くなっています。
今後の長期金利はあまり急激に上昇するとは考えにくいという予測が今の大方の見方です。
何年後にどのくらいの金利になっているかは誰にもわかりません。
今後も10年程度は今とあまり変わらない金利水準が続くと考えるならば「変動金利」のほうが有利になります。
特に住宅ローンは長期・多額の借り入れになる場合が多くなります。
そのため、返済開始当初は返済額に占める金利分の割合が多く、当初の金利が安いことは総返済額の圧縮に繋がります。
お決めになるのは自分自身です。
必要に応じて金融機関やファイナンシャル・プランナー、住宅ローンアドバイザーなどの専門家のアドバイスを仰ぐことをお勧めします。
不動産屋さんの営業トークとして特に賃貸にお住まいの方には「今の家賃と比べて安い」あるいは「あまり変わらない」といった話をされることがあります。
住宅購入の場合、税金やその後の管理費、修繕積立なども必要になります。
トータルの住宅費を考慮しておく必要があります。
住宅ローンの審査は現在と過去から判断する。
住宅ローンの借り入れには「審査」があります。
「この人はちゃんと滞りなく返済できるか」ということを主眼に審査しますが、その基準は現在の年齢、収入や、住宅ローン以外の借り入れの状況、過去の借り入れ状況などです。
審査基準はそれぞれの金融機関により異なりますが、一般的にはそれらの状況から経験的に「このくらいの住宅費負担には耐えられるか」を考慮し審査結果が出ることになります。
判断のポイントのほとんどは「現在」と「過去」についてです。その人・家族の将来についてはあまり関係ありません。
大切なのはこれから先のこと
お子様の年齢やお勤めの状況など、将来にわたって不確実、不確定なポイントがあり、それらも考慮したうえで住宅ローンが負担にならないかは自分自身で検討しておく必要があります。
今後ご結婚される予定の独身者や、ご結婚間もない方などは今後お子様が生まれるなどすることにより、教育費負担などが発生する可能性もあります。
将来転職や独立起業などをお考えの方にとっては今後の収入も不確実です。
お子様が生まれるときや、お子様が就学されるときなどは今後の資金需要や教育環境なども考慮しやすくなります。
住宅購入には良いタイミングだといえます。
買い換えを考慮する場合には注意が必要
状況が変われば買い換えるという方もいるでしょう。
子供の成長などで手狭になった場合には広いところに買い換えようとお考えの場合には売却時の価格も重要です。
お住まいのマイホームの売却価格が現在価格に比べ大きく下落していたような場合、買い換えに制約を受けることがあります。
頭金が少なく、物件価格のほとんどをローンで借り入れた場合、売却時、買い替え時に売却価格がローンの残債を下回るようなこともあります。
そのような場合「売るに売れない」ということもありえます。
つまり、買い換えを検討する可能性がある場合、「物件の資産価値が下がりにくい物件を選ぶこと」が重要です。
周辺人口の変化や、インフラの整備状況なども併せて考慮しておく必要があるでしょう。管理状態によっても影響を受けます。
既に郊外の住宅地では大きく下落しているエリアもあります。
住宅購入の場合、多くの方がその後10年以上、場合によっては20年、30年、50年とお住まいになることを意識されると思います。
その期間内には必ず家族の状況も変わります。
家族の将来のライフイベントを意識しておいたほうが良さそうです。
「終の棲家」の購入する場合に比べ「将来買換えることを前提」とした購入では考えておくべきポイントが増えます。
最近は、お子様が独立し、それまでお住まいだった家が広すぎるようになったことで少し狭い家に買い替える方や、定年後地方に移住される方などもいらっしゃいます。
このような方にとっては、その後の収入や資金需要は見通しやすくなっているので良いタイミングといえるでしょう。
人が置かれている環境は人それぞれ違います。
自分にとっての住宅の意味やライフイベント、様々な資金需要なども考慮し、自分なりの将来計画を意識して住宅購入をお考えになる必要があります。
住宅購入に関して人にアドバイスを求めるという方は少ないと思います。
しかしながら、住宅購入は人生最大の買い物。
あなたと家族の将来のライフイベントや、長期的な家計に関する見通しも考慮した物件選びについて知識豊富なアドバイザーに相談されたほうが安心できます。
衝動買いには注意
マンションのモデルルームに行って、素敵なインテリアや共用施設を見て「素敵!」と感じ、「家族が喜ぶなら」と衝動的に購入を決めてしまう方は少なくありません。
マンションのモデルルームは「非現実空間」「バーチャルリアリティ」の世界に似ています。
実際の生活とはかけ離れた「飾られた空間」であることは意識しておかなければなりません。
不動産の購入には「出会い」も必要だとは思います。
事前に将来のことを考え、予算や家族が求める本当のマイホームの価値をあらかじめ考えておいてから住宅探しを始める方が安心です。
弊社ではお客様の立場に立った住宅購入相談をお受けしております。
お気軽にご相談ください。