襟足脱毛に注意!
今回のテーマは昔の”単位”についてです。
他の業種においても”長さ”や”重さ””面積”など、
今でもいわゆる尺貫法という昔の単位を使っていることがあると思いますが、
私たちが働いている業種、特に理容業界では現在でも昔の単位を使っている場合があります。
それは”分”や”厘”という長さの単位で
おもに年配者のバリカンを使うスタイル(ボウズやスポーツ刈り)に
用いられることが多いですが(関西では1枚刈り、2枚刈りという単位で呼ばれています)
この長さの単位、店舗によってかなり長さにバラつきがあることが
先日、理容師仲間との話の中で明らかに、
それも各店舗バラバラでした。
尺貫法本来の長さは
1厘=0.303mm
1分=10厘=3.03mm
3分=9・09mm
関西で使われる長さの単位でいうと
1枚刈り=2mm
1枚半刈り=3mm
2枚刈り=5mm
なのですが、
詳しい時代背景に関してはわからないのですが
昭和30年代は手動式のバリカンでバリカンの刃は尺貫法の単位のものがあったらしいですが、
その後、電気式のバリカンの刃はmm単位のものに変わったものの、
お客様は以前通りに「今日は3分刈りにして!」など昔の単位でオーダーされるのでそこでずれが出来たものと思われます。
今は1つのバリカンでダイヤルやアタッチメントで刃の長さの調節は非常に簡単に交換できます
下の写真のもので0.8mm~15mmまでに対応します。
一時代前は下の写真のように、たくさんの長さの刃を買いそろえ、刃の交換もドライバーを使って交換をしていました。
その前になるとバリカンの刃は交換式ではなくバリカンそのものを何種類も用意しなくてはならなかったそうです。
ちなみにバリカンはフランスの”バリカン・エ・マール製作所から来ているらしく英語ではヘアクリッパーといいます
ちなみに当店では
1厘刈り=0.8mm
1分刈り=3mm
3分刈り=6mm
他の店舗では・・・ホント色々でした(笑)
で!この問題なにがそんなに問題なのかというと
現在、理容師の経営者の平均年齢が65歳を超えており
理容業界が超高齢化しているのです。
そのため今通っている理容室が今後、様々な理由により閉店した時に、
他の店舗にカットをしに行ったときに
自分がオーダーした長さと違う長さにカットされてしまうことが起こりえるということです。
それも高確率で・・・
例えばいつもの店舗では3分刈り(6mm)をオーダーしていたので
違う店舗でも3分刈りをオーダーしたら、その店舗では9mmでカットされたのでいつもより3mm長くなり、
また違う店舗で前回長かったから1分刈りをオーダーしてみたら1mmにされてしまい、いつもより5mmも短く・・・
もはやいつまでも理想の長さにならない理容難民です。
しかし解決策は簡単です。
今通っているサロンで”何mm”の刃でカットしてもらっているか聞いておくことです。
若い方はもうすでにmmの単位しか使っていないので大丈夫ですが
年配の皆様、いざというときに理容室難民にならないように今から気を付けておいて下さいね。