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田中嘉一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

現場でできる輸液ポンプの清掃について

田中嘉一

田中嘉一

テーマ:医療機器メンテナンス

輸液ポンプの清掃に関する事をお伝えします。

現場を巡回している時に比較的多い看護師さんからのご質問の中に、輸液ポンプの清掃方法について聞かれます。

薬液が固まって(結晶化)して拭いても取れないとか、血液が付着したけどアルコールで拭いていいのか?とか、滴下センサーが薬液が付着してネチャネチャして動きが悪いなど様々なケースがあります。

まず、アルコールによる清拭ですがこれはNGです。

アルコールは医療機器のプラスティックや樹脂の筐体(ボディ)を傷めてボロボロにし、破損なのどの原因となりますので、絶対に清拭には使用しないでください。

医療機器の清拭にお勧めなのは一般的に言う除菌クリーナーです。第四級アンモニウム塩や加速化過酸化水素を使ったもので、サラヤや東栄部品などで出している物です。

これがない場合は水道水を使ってください。

不織布やガーゼに除菌クリーナー又は水を染みこませて筐体をよく拭いてください。

滴下センサーに掛かった薬液はセンサー可動部の隙間に入り込んで水あめ状になっている場合があります。

この場合センサーは二つにばらせますので、ばらした後に流水、またはぬるま湯でよく洗い十分水けを切ってから組み立てます。

どうしてもバラせない場合は洗面器にぬるま湯を張って、この中にセンサーを入れてジャブジャブと洗います。水気はよく切ってください。これで汚れによる誤動作も解決できます。

PMDAの医療安全情報です
https://www.pmda.go.jp/files/000236185.pdf

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田中嘉一
専門家

田中嘉一(臨床検査技師)

MEテック・ラボラトリー合同会社

医療機器保守点検・安全管理のエキスパート。300床以下の病院を対象に、「医療機器安全管理と運用」「コストダウン」「丁寧な病院内研修・指導」の3本柱で、病院の医療ミス防止の一翼を担っている。

田中嘉一プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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