ファッションとコミュニケーション
お仕事をしている方、
婚活に向けて、
就職活動にむけて、、そんなご相談をいただく事があります。
その時には、まず始めにじっくりとお話を聞かせていただいています。
何を感じていらっしゃるのか、
何を、どう、していきたいのか、これからのライフスタイルのイメージまで。
「印象をよく」って
よく使われる言葉ではありますが、
仕事柄、突然この質問をされることも多いのですが、
その際には、私は一言でお答えすることが・・・出来ません。
それは、
実はこのフレーズは、とても深い言葉であり、答えは1つではないんですよね。
一般的に
「印象がいい人」というと、ある種の法則のようにこうするといい、
という解答が出ることが多いように思います。
が、あなたにとっての「印象がいい」とは。
仕事によっても、立場によっても、人によっても、、シチュエーションによっても
自ずと、答えは変わりますよね。
人見知りさんが、社交的に魅せることは、難しいですよね。
また行動的な方が、落ち着いた雰囲気をかもしだすことも。
また、どんな相手とコミュニケーションをする上でいい印象を残したいのか、
あなたが感じている「いい印象」って何なのか?
印象アップのためのファーストステップ
一言で「印象をよく」といっても、
個人のパーソナリティを最大限に引き出し、向かいあうお相手に
「いい印象」を伝えるには、
何を印象がいいってとらえているかを明確にしておかないと、
「自分はそんなつもりはなかったのに・・」という誤解というコミュニケーションミスが
起こってきてしまいます。
誰が、誰に、状況によって、・・いいと感じることも、いやだと感じることも
人によって、受け止めてほしい気持ちや伝えたいことが違う。
「基準」がバラバラなんですよね。
分かりやすく例えると
「かわいい」より「きれい」って言われたい、とか。
「優しい」より「頼もしい感じ」に魅せたいとか。
また、
「かわいい」と思っている感覚も、
例えば誰をかわいいと思うか?タレントさんに例えてもらってみても、
それぞれ違うし、
たとえ同じ人を「かわいい」と挙げたとしても、
「その方の何をかわいいと思うか?」を伺ってみると、
答えは少しずつ違っていたり、します。
時々、「なんでもいい」「とにかく人が見て印象がよければいい」
とおっしゃられる方もいらっしゃいます。
そんな時には、
ステップを踏みながら、ゆっくり自分のココロに響くフレーズを
探していってもらいます。
この「なんでもいい」って、
一般的に可もなく、不可もなくって無難ってこと。
これは不快な気になることは少ないけど、
相手のココロに届いて、何か残してくることをことを印象がいい、印象に残る、
とするならば、印象に残るチャンスが少ないんですよね。
一人ずつに名前があるように、
その方の印象にも一人ずつに違いがある。必ず、ね。
それを言葉で表現するのは微妙で難しいけど、
だからこそ、
雰囲気=見た目(魅せ方)で伝えることも出来る。
視覚は時には、言葉よりも多くの情報を語る。
言葉で出来ることと、視覚でできることの役割が違う。
他者目線ではなく、自分発信力をつけよう
印象力、外見力を磨くには、
ただ「優しい」ではなく、
「誰が」「どんな優しい」を表現したいのか、って
その「誰が」「どんな」にこだわっていたいと思っています。
あくまでも、他者目線で「いい人に思ってもらおう」ではなく、
自分発信力で「私はこういう人です」という表現の仕方に。
「印象がいい」を、「いい人に思ってもらおう」という他者目線で
日々心がけていると、
今の時代、ココロが壊れてしまう人も、多いんです。実はね。
まずは、私が誰か。
そして、私がどうありたいか。
これを伝えるように、印象力・外見力を活用していくと
ココロの歪みもおきにくく、
どんどんとノビノビとした「私」が出てくる。
それが、私のお仕事。
私にできる唯一の事です。
その「どんな」を「魅せる」で表現する。
装い方を決めることは、生き方を決めること
私自身も、魅せ方=伝え方、を時々振り返ります。
生き方・考え方は、時に変わります。
生き方を振り返る。
そして「決める」。
時々見直す。
そしてまたスタートする。
装い方も、それに合わせて見直してみると、
伝え方・伝わり方が広がり、グンっと時間が進んでいったり、もします。
私も少し前の装い方を振り返ると、今とはまた違った装い方をしてたな〜、と
過去の写真を見ながらパソコンの中の写真を整理しました。
今は、
時を(歳を?)重ねれば重ねるほど、シンプルに。
こんな小さいな愛を届けられるココロを持って、
時間を重ねていきたいと思っている4月の後半戦です。
魅力の総合演出家 斉藤典子