【ちょっとした料理の小ワザ】キッチンスケールを使おう!

丸山朝子

丸山朝子

テーマ:ちょっとした料理の小ワザ

料理を作って食べた時に、「なんかイマイチだな」と感じる原因のひとつは味付けです。
毎回同じに作っているはずなのに、ある日はおいしくて、ある日はそうでもない。体調のせいにしてしまうこともあるかもしれません。

でも実はこれ、料理が苦手だから起きているわけではなく、原因は味付けを‘’なんとなく‘’とか‘’大体これくらい‘’で決めていることにあります。
そんなとき、私がお客さまによくおすすめしているのがキッチンスケールを使って、グラムで量を測ることです。
「え、きっちり測るなんて面倒そう」と思われるかもしれませんが…、測るようになると、料理は自ずと完成度が上がってきます。
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メインの肉や魚、スープやソースの重量の「1%」で塩を決める


キッチンスケール
洋食の場合、味付けの基本は塩です。では、今日の料理にどれくらいの塩を使えばいいのか。その目安として私がお伝えしているのが、「材料の重量の約1%で塩をする」という考え方です。

たとえば、ポークソテー用の豚ロース肉が1枚150gだったら、下味に使う塩はおよそ1.5g。
これは絶対ではなく、好みや、添えるソースの種類によって0.8~1.2くらいの幅があってよいのですが、
ただ、この1%という目安があるだけで、味が薄すぎたり、濃すぎたりする確率はぐっと減ります。

いつも使っている片手鍋に7~8分目まで水を入れ、その水の重さを一度測ってみるのもおすすめです。
もし800gだったら、その鍋で作るスープの塩は約8gが目安。最初に野菜や肉類を炒めるときもその8gの中から使い、水や、時にはトマトジュース等を加え残りの塩をして「トータルで8g使う」と考える、コンソメ顆粒などは塩気がついているので8gを少し減らす…とするだけで、毎回ブレの少ない味になります。

余談ですが、醤油の塩分はおよそ16%。大さじ1杯で約3gの塩を使う計算になります。私はフレンチ専門なので仕事で醤油を使うことはありませんが、家では別。「調味料の塩分濃度を知っておく」と味付けの目安になってくれます。

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慣れてくると、いちいち測らなくてもよくなります。私の場合、指3本でつまんだ塩がだいたい2gと分かっているので、スケールを使わないことも多いです。でもそれができるようになったのは、最初に何度も「測ってきた」経験があるから。感覚はあとから自然についてきます。
慣れれば足したり引いたり、色々遊んでみることも可能になります。

料理が苦手だという方ほど、味付けで失敗した記憶を覚えていて「また失敗したらどうしよう」と思うと、料理はどんどん面倒になってしまう。キッチンスケールは、そんな不安を減らしてくれる道具です。感覚に頼らず計量する機会を増やすと、料理は「当てずっぽう」ではなくなります。

料理が得意な人にも、これから少しやってみようという人にも、キッチンスケールは頼れる相棒になってくれます。

次回は、同じ「塩」でも、種類が違うと何が変わるのか。アトリエで実際に使っている塩の話をしてみようと思います。

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丸山朝子
専門家

丸山朝子(料理・洋菓子講師)

アトリエ・チト

パリの有名料理学校で学び、20年以上料理人として研さん。食を通して喜びを与える料理をレッスン。9~21時まで利用できるキッチンスタジオはレンタルでき、料理とデザインの知見を生かしメディア撮影にも対応。

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