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「専門家」にはならずに…。

小池理雄

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テーマ:お米マイスター五ツ星の販売方法

皆さん、こんにちは。
小池精米店・三代目、五ツ星お米マイスターの小池理雄(ただお)です。

先日、弊社にあるお客様から問い合わせがありました。

「田舎から送ってもらったお米が、変な色になっている。何とかなりませんか?」

こういった問い合わせの場合は、たいていは「玄米にカビが生えている」というケースが多いのです。
祖父の代では、それでも精米機にかけて白米にしていたようですが、私の代では精米機が汚れるためお断りしております。

しかし、現物を見てみないことには何とも言えませんので実際にお店まだお持ち頂いたのですが…。

紙袋を開けてみると、何とことは無い、普通の玄米でした。
もらいものにも関わらず、粒がぷっくりしていて、いい玄米でしたが…。



これのどこが「変な色」なのでしょうか?

実は、問い合わせをしてきた方は、玄米を今まで見たことがなく、白米のつもりで袋を開けたところ玄米だったので
「これは白米の色が変色して茶色になってしまったに違いない」
という勘違いをされていたのです。



この件を「そんな非常識な人がいるのか」と一笑に付してしまうのは、簡単なことです。

しかし、私はこのように考えます。

自分の専門分野の話なので「そんな基本的なことを」と思ってしまうのかもしれません。。
自分だって専門外の分野であれば、これと同じようなレベルの頓珍漢な話をしているかもしれません。

そう、専門家になればなるほど、自分にとっての「当たり前」のレベルが上がっているのです。

昨日ある人とワイワイ話しているなかで
「業界でしか通用しない『専門家』にはなりたくない」
ということで意気投合しました。

やや語弊がありますが、誤解を恐れずに申し上げますと…。

「専門家然としてその業界でしか通用しない専門用語でお客様と会話するのではなく、お客様は私たちにとって当たり前のことでもご存知ない、と言うことを前提にお話しすべき」だと。

もちろん、僕らが何も知らないでは話になりません。高度な専門知識を備えたうえで、お客様に接していくことが大事です。

冒頭の事例では、僕は丁寧に精米の話、玄米と白米の話をして差し上げました。

自分の仕事に慣れると、自分の常識が他人にとっても常識と考えがちです。
しかし僕らは「研究」をしているのではなく「商売」をしているのですから、常にお客様の目線まで降りて行ってお話しをすることが大切です。

そういった姿勢を常に保つように心がけています。

【原宿・表参道・渋谷で唯一のお米マイスター五ツ星の米屋】
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小池精米店・三代目、五ツ星お米マイスター 小池理雄(ただお)

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有限会社小池精米店

高品質・安全・安心。そこにプラスして魅力をもった米を厳選し、食卓に届けるお米屋さん。稲作文化を継承するために、農家・飲食店・企業とも積極的に交流しながら、時代に即したお米の可能性を探索しています。

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