ジヒドロテストステロン(DHT)とは?
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう、alopecia areata)は、頭皮や身体の毛が円形や楕円形に抜け落ちる自己免疫疾患です。典型的なものは円形に抜けることが特徴的で、「10円ハゲ」と呼ばれる事もあります。今回はこの円形脱毛症について、当院公式サイトの「円形脱毛症とは? 原因や治療について紹介」より簡単にご紹介させて頂きます。
円形脱毛症の特徴
疫学
円形脱毛症の生涯発症率は約2%と比較的高く、性差は認めません。また併存疾患として甲状腺疾患や尋常性白斑、エリテマトーデスや関節リウマチなどの自己免疫疾患が合併することがあります。
症状
突然、円形もしくは楕円形の形状で髪の毛が抜け始めることが多いです。脱毛した部分の皮膚は通常は無痛であり、かゆみや炎症がほとんどありませんが、一部の患者では脱毛部分の頭皮が少し痒くなることがあります。
脱毛の範囲
一箇所だけでなく、複数の場所で同時に円形の脱毛斑が出現することがあります。また、場所も頭部のみならず、眉毛、ひげ、体毛などにも広がる事があります。
予後
円形脱毛症の半数以上は単発~多発型の軽症例で、軽症の場合は自然に軽快、治癒することが多いです。
円形脱毛症の原因
自己免疫反応とは
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種であり、免疫細胞が誤って自分自身の毛包を攻撃することで発症します。
免疫システムが誤作動する要因
- 遺伝
- ホルモンバランスの変化
- ストレス
- 感染症
円形脱毛症の治療
円形脱毛症の対策や治療法は、個々の状態に応じて異なります。以下治療について紹介します。詳しい治療法などは、専門の医師に相談して下さい。
専門医の診察
症状の進行が急激な場合(脱毛の面積が急激に拡がっている)や、再発を繰り返す場合などは、早めに皮膚科医の診察を受けるようにしましょう。
長期的な治療
円形脱毛症は再発しやすい疾患であり、治療には時間がかかることが多く、長期的な視野で治療を続けることが重要です。
心理的なサポート
円形脱毛症による心理的な影響を軽減するために、心理カウンセリングやサポートグループに参加することで、精神的なサポートを受けられます。家族や友人のサポートも重要です。
患者への情報提供
疾患、治療法やQOL改善に関する患者への情報提供の一環として、日本皮膚科学会が一般市民向けに公開しているページがあります(円形脱毛症とはどのような病気なのでしょうか?)。参考にしていだければと思います。
円形脱毛症に植毛は適応されるのか
円形脱毛症に対する自毛植毛の適応については、基本的には推奨されません。その理由は主に下記の通りです。
- 自然治癒の可能性
- 移植しても脱毛してしまう可能性
- 再発の可能性
円形脱毛症は、突然発症することが多く、患者にとって大きな心理的ストレスを伴う疾患です。原因は完全には解明されていませんが、自己免疫反応が主に関与しています。当院公式サイトの「円形脱毛症とは? 原因や治療について紹介」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
なお、当院は自由診療のクリニックですので、保険診療は行っておりません。そのため、円形脱毛症の治療は行うことができません。今回の記事は、正しい情報にアクセスできずに困っていらっしゃる方への情報提供という意味合いで書かせていただきました。
1998年よりAGA治療・自毛植毛専門院としての実績を持つ紀尾井町クリニックでは、AGA治療薬は勿論、国内でも数少ないFUT植毛とFUE植毛の両方に対応できる、AGA治療専門のクリニックです。AGAでお悩みの方、植毛を検討されていらっしゃる方はお気軽にご相談下さい。