薄毛治療について
髪の毛の太さは、個々の見た目や印象に大きな影響を与える重要な要素です。本コラムでは、髪の毛の太さに影響を与える要因や、太さを維持するための方法について、当院公式サイトの「髪の毛の太さについて」より簡単にご紹介させて頂きます。
髪の毛の構造
毛幹(もうかん)
毛根が皮膚の内部に埋まっている部分であるのに対し、毛幹は皮膚の外側に伸びている部分です。毛幹には以下のような構造があります。
- 表皮層(キューティクル)
- 皮質層(コルテックス)
- 髄質層(メデュラ)
毛根(もうこん)
毛包は、毛根を包み込み、保護し、毛髪の生成と成長に必要な環境を提供する管状の構造です。
- 内根鞘(ないこんしょう)
- 外根鞘(がいこんしょう)
- 結合組織鞘(けつごうそしきしょう)
髪の毛の構成要素
髪の毛は主に以下の成分で構成されています。
- タンパク質(ケラチン)
- 水分
- 脂質
- 色素(メラニン)
- ミネラル
- ビタミン
毛周期(ヘアサイクル)
毛周期(もうしゅうき)は、ヘアサイクルとも呼ばれ、毛髪や体毛が成長、退行、休止の各段階を経て生え変わる過程を指します。
成長期(アナゲン期)
成長期は、髪の毛の太さにとって重要な役割を担っています。頭髪の場合は3〜7年と非常に長いのが特徴で、頭髪の約85〜90%がこの成長期にあります。成長期が長いほど、髪の毛は長く、太く成長します。
退行期(カタゲン期)
退行期は、毛髪の成長が停止し、毛包が収縮して毛髪が抜ける準備をする期間です。退行期は比較的短く、約2〜3週間続きます。毛髪の約1〜2%がこの退行期にあります。
休止期(テルゲン期)
休止期は、毛根が休止状態に入り、新しい毛髪の成長が始まるまでの期間で、約3〜4ヶ月続きます。毛髪の約10〜15%がこの休止期にあります。
髪の毛の太さの定義
髪の太さは、毛幹(ヘアシャフト)の直径で測定され、マイクロメートル(µm、1µm = 1/1000ミリメートル)で測定されます。個人差が大きく、遺伝的要因や環境要因、年齢によっても変わることがあります。具体的な数値は文献や基準によって多少異なることがありますが一般的には、細い髪(産毛)は直径30ミクロン以下、中間毛が直径30〜60ミクロン、硬毛は直径が60ミクロン以上がひとつの目安となります。
髪の太さに影響を与える要因
髪の太さに影響を与える代表的な要因は以下の通りです。
- 遺伝的要因
- ホルモンの影響
- 栄養状態
- 年齢
- その他(ストレスや生活習慣、環境要因、医学的要因など)
髪の太さを維持する方法
効果には個人差がありますが、髪の毛の太さを維持することに効果が期待できる方法として、代表的なものは以下の通りです。
- 生活習慣の改善
- 適切なヘアケア
- ストレス管理
髪の毛が細くなってきた時の対策・治療法
髪の太さが細くなってきたと感じたら、まずは専門の医師に相談をした上で、以下のような治療法があります。代表的なものを挙げさせて頂きます。
- 医師の診断
- 医薬品(ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド)
- 植毛(自毛植毛)
- その他(かつら、LEDおよび低出力レーザー照射、成長因子導入および細胞移植療法など)
髪の毛の太さについて、髪の毛の構造や構成要素、影響を与える要因、維持する方法、薄くなった際の治療法などを紹介させて頂きました。髪の毛の太さは遺伝によってほぼ決まりますが、細くなるかどうかはAGAが密接に絡んできます。生活習慣に気を付けて、適切なヘアケアやストレス管理をするよう心掛けておきましょう。当院公式サイトの「髪の毛の太さについて」では、さらに詳しくご紹介をしていますので、興味のある方は是非ご参照ください。
もし髪の太さが気になるようでしたら、AGA治療・自毛植毛専門院として1998年からの実績を持つ紀尾井町クリニックにお気軽にご相談下さい。