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生え際(M字、U字)の薄毛について

林光輝

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テーマ:AGA・薄毛

 生え際(M字、U字)の薄毛は、様々な要因が考えられます。本記事では、主にAGAによる生え際の薄毛の原因や進行メカニズム、代表的な対策や治療法について、当院公式サイトの「生え際の薄毛(M字はげ、U字はげ)とは?原因と予防、対策・治療法を紹介」より簡単にご紹介させて頂きます。

生え際の薄毛の主な原因

 生え際の薄毛の原因として考えられる代表的な要因は下記の通りです。

遺伝的な要素

 生え際の薄毛は時に遺伝的な要因によって引き起こされることがございます。ただし、遺伝的影響が全てではなく、血縁者が薄毛であっても自身が薄毛にならないケースもありますし、その逆もあります。

ジヒドロテストステロン

 男性ホルモンとして知られるテストステロンは、5α還元酵素という酵素の作用でジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。そのDHTが原因となって、髪の毛の成長サイクルが崩れてしまいます。この現象が男性型脱毛症(AGA)の主な原因と考えられています。

生活習慣やストレスなど

 生活習慣やストレスは、 生え際の薄毛の原因に関与していると考えられています。バランスの悪い食事、運動不足、睡眠不足、喫煙などは、血管を硬化させてしまい、髪の血流を妨げてしまう可能性がございます。

男性の生え際はM字型が多く、完成するのは20代半ば

 男性の場合、薄毛でなくともヘアラインの形がM字型を描くことが多く、正中に比べて左右の部分が高い位置にあることが多く、このヘアラインの形は20代半ばくらいに完成します。

生え際の薄毛の進行パターン

 生え際より薄毛が始まり、M字型は左右の「そりこみ」部分を中心に、U字型は生え際全体から薄毛が頭頂部に向かって進行していきます。もし頭頂部の薄毛も発症している場合は、生え際の薄毛と重って、より広範囲が薄毛の状態になる可能性があります。

生え際の薄毛の予防

 生え際の薄毛を予防する代表的な例を挙げさせて頂きます。

バランスの良い食生活

 薄毛の予防と髪の健康維持には、バランスの取れた食事をとる事は大変重要です。タンパク質、ミネラル(亜鉛や鉄など)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEなど)を含む食品をバランスよく取り入れるよう心掛けてみてください。

十分な睡眠

 髪の成長や代謝には成長ホルモンが必要ですが、このホルモンは主に睡眠中に分泌されることが知られています。そのため、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が十分になされず、髪の健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

ストレス管理

 「ストレスは万病のもと」という言葉で表されることがあるくらい、ストレスはさまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があり、薄毛にも影響を与えます。心身の健康を守るためにも、ストレス管理には十分な注意を払いましょう。

ヘアケア、頭皮ケア

 頭皮マッサージは頭部の血行を改善し、抜け毛を減らす効果が期待できます。過度な摩擦や引っ張りを控えて、適度に実施しましょう。

育毛剤、養毛剤、発毛剤

 育毛剤や発毛剤などは、細くなった髪を太くしたり、脱毛の進行を遅らせたり、抜け毛を減らすのに期待が持てる対策ですが、個人の体質によって効果には差がございます。また、使用によって薄毛の体質が劇的に改善されるわけではないので、過度な期待は避けておきましょう。

医師への相談

 幾つか予防法を挙げさせて頂きましたが、これまで挙げてきた予防法を継続するのは難しいと感じる方もいらっしゃるかと存じます。そこで困った際は専門の医師に御相談ください。

生え際の薄毛の対策・治療法

 生え際の薄毛の対策・治療法として、代表的な例を挙げると以下のようになります。

医師の診断

 まず薄毛の治療を開始する際は専門の医師の診断を受ける事をお勧めします。ご自身の状態を診断した上で、原因に合わせた治療を医師と進めていくのが良いでしょう。

医薬品

 代表的なAGA治療薬として、フィナステリドやデュタステリド等の内服薬、ミノキシジルといった外用薬などがございます。なお、生え際の薄毛の場合は、頭頂部の薄毛よりもAGA治療薬が利きにくい傾向がございます。

植毛(自毛植毛)

 植毛(自毛植毛)は薄毛が気になる部分に自身のAGAの影響を受けにくい髪の毛を移植する医療技術です。ここでいう「植毛」は、人工毛ではなく、自身の髪の毛(自毛)を用いた植毛を指します。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、男性型脱毛症はB(行なうよう勧める)、女性型脱毛症にはC1(行なっても良い)となっています。

かつら

 希望やご予算によって好みのデザイン・毛量で作る事ができ、広い範囲の薄毛でもかぶるだけですぐに高い密度が得られて、ご自身の毛髪の総量自体も増やせるのは、かつらの大きなメリットと言えるでしょう。日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、「かつら着用は脱毛症状を改善するものではないが、通常の治療により改善しない場合や、QOLが低下している場合に、行ってもよいことにする」とされています。

その他

 LED及び低出力レーザー治療、アデノシンの外用、ケトコナゾールの外用など、その他にも様々な治療法があります。ご興味があるようでございましたら、クリニックによって得意とする方法や医師との相性もあるかと思いますので、もし可能であれば複数のクリニックに相談に行かれるのも良いでしょう。

※上記の詳細は当院公式サイトの「生え際の薄毛(M字はげ、U字はげ)とは?原因と予防、対策・治療法を紹介」をご参照ください。

 このように生え際(M字、U字)の薄毛の原因、予防、対策・治療法は様々です。最適な治療法は個人の体質やご希望によって異なりますし、各治療法にはメリット・デメリットや副作用、リスク等がございます。そのため、専門医との相談が重要となりますので、まずは専門の医師にご相談される事をお勧めします。
 紀尾井町クリニックでは、生え際への自毛植毛にも対応しております。長年の経験で培った植毛デザインのノウハウで、より自然な生え際を再現できるよう心掛けております。AGA・薄毛でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談下さい。

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林光輝
専門家

林光輝(医師)

紀尾井町クリニック

医師として精神科の診療経験を持ち、25年以上にわたり自毛植毛の先駆的存在として薄毛対策に携わる。心理的なケアに配慮しつつ、熟達したチーム医療による植毛技術で違和感ない自然な仕上がりを目指す。

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