猫の爪切りの頻度はどのくらい?嫌がるときの対策やしないと起こるリスクまで解説

猫さんの爪切りは多くの飼い主さんにとって、「どこまで切っていいのか分からない」「血管を傷つけてしまいそうで怖い」と感じる作業ではないでしょうか。
特に猫さんを迎えたばかりの方や爪切りに苦手意識のある方にとっては、一歩が踏み出しにくいお手入れのひとつでしょう。
しかし爪の構造と安全に切れる範囲さえ理解しておけば、爪切りは決して難しい作業ではありません。
この記事では、まず猫さんの爪はどこまでが安全に切れる部分なのかを解説したうえで、初心者の方でもわかるように図解を使って、準備するものから実際の切り方までを順を追ってご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、猫さんとの爪切りタイムを少しでも穏やかなものにできれば幸いです。
猫の爪きりはどこまで切ればいい?

猫さんの爪切りで多くの飼い主さんが悩むのが、「どこまで切っていいのか」という点ではないでしょうか。
切りすぎると出血や痛みにつながり、猫さんがその後の爪切りを嫌がる原因にもなります。
猫さんに嫌な思いをさせないために、まずは爪の構造を理解し、安全に切れる範囲を知ることから始めましょう。
ここでは爪を切る場所と、爪の色によって判断が難しいケースについて解説します。
爪を切る場所
猫さんの爪は大まかに根元のピンク色の部分と、その先に伸びている半透明の部分に分かれています。
ピンク色に見える部分には血管と神経が通っており、ここを切ってしまうと出血し猫さんに強い痛みを与えてしまいます。
透明または白っぽい部分が、爪切りで切る場所。
画像の赤いラインの辺りを切れば問題ありません。
爪切りの目的は鋭くなった爪先をケガしないように丸みをつけるためなので、特に爪切りに慣れていない場合は、ピンク色の部分のギリギリまで短く切ろうとする必要はありません。
血管から十分に距離を取り、先端の尖っている部分だけを切るようにすれば深爪を防げます。
また猫さんによって爪の長さや血管の位置には違いがあります。「〇mmなら必ず安全」と一律に判断するのではなく、実際の爪を見ながら切る位置を決めてください。
どこまで切れるのか判断に迷ったときは、深く切るよりも浅めに切れば猫さんに痛い思いをさせずに済みます。
黒い爪の場合
猫さんによっては黒っぽい爪を持つ個体もいて、外側から血管の位置を確認しにくいことがあります。
このような爪は「ピンク色の血管部分」が確認できないため、安全な位置を判断するのが難しいです。
血管が見えないからといって、感覚だけで深く切るのは避けましょう。
黒っぽい爪の場合は、特に先端だけを浅く切ることを意識してください。
短く整えようとして一度に大きく切ると、血管や神経まで傷つけてしまう可能性があるためです。
安全な位置がはっきり分からないのであれば、「まだ長いかもしれない」と感じる程度でやめても構いません。
どこを切ればよいのか判断できない場合は、動物病院やペットサロンなどで爪切りをお願いし、安全な切り方を実演してもらいながら教えてもらうのも選択肢のひとつです。
初心者でもできる猫の爪の切り方

爪を切る位置がわかったら、次は実際の手順を確認していきましょう。
初心者の飼い主さんでも落ち着いて取り組めるよう、準備するものから猫さんの状態の見極め方、爪の出し方、実際に切るときのポイントまで、順を追って解説します。
慣れないうちは緊張してしまうものですが、ひとつずつ丁寧に進めれば大きな失敗は防げますよ。
爪切りの準備をする
爪切りを始める前に必要な道具をあらかじめ揃えたり、確認したりすることがスムーズに進めるコツです。
準備することは、次の4つになります。
まず用意したいのが爪切りです。
ハサミタイプ・ギロチンタイプ・ニッパータイプとあります。
ハサミタイプは一般的なハサミの形なので、爪切りに慣れていない初心者でも使いやすいです。
ギロチンタイプは先端の穴に爪を通し、爪切りを握ることで刃が出てきて切れるタイプで、獣医やトリマーなど爪切りに慣れている人がよく使用しています。
持ち方を間違えると切りたい所で爪が切れないので、使用する際は十分に注意しましょう。
間違った持ち方でギロチンタイプの爪切りを握ると、刃の角度が図左側のように大きく変わるため、切りたい位置で爪を切れなくなります。
ニッパータイプはシニア猫さんや爪とぎをあまりしない猫さんで、太くなってしまった爪や巻き爪にも対応可能です。
軽く握るだけで太くて切り難くなっている爪も、簡単に切れます。
血管の位置がしっかり確認できるよう、明るい場所を選ぶことも重要です。
日中の窓際や照明の下など、爪に光が当たりやすい環境を整えておくと、血管の位置を見誤るリスクを減らせます。
また万一血管を傷つけて出血してしまった場合に備え、止血用のパウダーや清潔なティッシュやガーゼなども手元に準備しておくと安心です。
猫の状態を確認する
爪切りを始める前に、爪切りができる状態かどうか猫さんの様子を確認してください。
猫さんにとって爪切りは嫌がる傾向が高いケアのため、タイミングを見極めることがストレスなく爪切りを行うには重要だからです。
爪切りを行うのに適した猫さんの状態と一旦中止した方がよい状態は、次のとおりです。
猫さんがリラックスしているときが爪切りに適しています。
具体的には食後や十分に遊んだ後の寛いでいるときや、撫でられて気持ちよさそうにしているときなどです。
反対に遊びの途中で興奮しているときや、何かに警戒しているときは避けましょう。
結果的に強引に行うことになり押さえつけたり、切る位置をよく確認できず深爪にしたりして、爪切り嫌いになってしまいます。
焦らず猫さんの様子をよく観察しタイミングを見極めることが、猫さんも飼い主さんもストレスのない爪切りへの第一歩になりますよ。
爪を切る
猫さんが爪切りを受け入れられる状態なら、実際に爪を切ってみましょう。
手順は次のとおりです。
足先は警戒されやすいので、いきなり足先を持つことは控えてください。
爪切り嫌いになる可能性があるためです。
まずは猫さんが喜ぶ顎の下や背中などを優しく撫でてスキンシップをとり、猫さんをさらにリラックスさせましょう。
猫さんが落ち着いているなら顎の下など撫でた手を足先の方へ滑らせて、猫さんの足を軽く持ちます。
猫さんが嫌がらないように、強く握りすぎないように注意しましょう。
切りたい爪の指の下側を人差し指で添え、上から親指で軽く押すと爪が出てくるので、切る場所を確認して切っていきます。
爪を出したら爪の根元付近に見える血管(ピンク色の部分)を避けて、図解の赤いラインで示した先端の尖った部分を切ってください。
一回で正確に切ろうとすると、血管部分を切って猫さんに痛い思いをさせてしまう可能性が高まります。
不安でしたら、赤いラインよりもさらに先端部分を切るだけで問題ありません。
無理をしないで、少しずつ爪切りに慣れていくとよいでしょう。
もし猫さんが嫌がって足先に触らせてくれないという方は、以下のコラムで慣れさせ方を解説していますので参考にしてください。
猫の爪切りが怖いを解消する方法|初心者でも可能な嫌がるときの対策をスモールステップで解説
また爪切りを猫さんが嫌がってやらせてくれないという方は、以下のコラムに慣れさせる手順を解説しています。
猫を爪切りに慣れさせる5つの方法❘嫌がる理由や嫌がらないようにするコツも解説
猫の爪切りは正確性よりも安全性を優先しよう
「猫の爪切りはどこまで切ったらいいの?」と迷ったら、血管や神経が通っている爪の根元部分を避け、尖った先端だけを切ると覚えておきましょう。
特に初心者で猫さんの爪切りに慣れていないなら、初めから正確にきっちり切ろうとする必要はありません。
長めに爪を残しても構わないので、まずは猫さんに痛い思いをさせないことを優先してください。
飼い主さんも猫さんも少しずつ慣れながら、安全第一で爪のお手入れを続けていきましょう。


