長毛猫のブラッシングのやり方は?おすすめの道具や毛玉をとるコツも解説

爪切りが嫌いな猫さんは、爪切りをしようとすると素早く察知して逃げ出したり威嚇されたりしますよね。
「爪切りが憂鬱……」と感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし爪を切らないとカーペットやソファーなどに爪が引っかかり、前足が外せなくてケガをする事態にならないか心配にもなりますよね。
猫さんが快適な生活を送るために、定期的な爪切りは欠かせないケアのひとつです。
爪切りを行ううえで大切なのは「無理やり行わない」ことです。
猫さんが爪切りを嫌がるのにはちゃんとした理由があり、その理由に合わせた対処法を行うことで、爪切りは格段にスムーズになります。
この記事では猫さんが爪切りを嫌がる理由から慣れさせ方、さらに爪切りを嫌がる猫さんにしないためのコツまで、わかりやすく解説しています。
猫さんとの信頼関係を大切にしながら、無理なく続けられる方法をご紹介します。
猫が爪切りを嫌がる理由

猫さんの爪切りは、多くの飼い主さんが悩むケアのひとつです。
嫌がる猫さんを無理に押さえつけようとして、引っかかれた経験がある方も多いのではないでしょうか。
猫さんの気持ちを無視して行おうとすれば、良い結果は得られません。
猫さんが爪切りを嫌う理由を正しく理解することが、スムーズなケアへの第一歩です。
ここでは、猫さんが爪切りを嫌がる主な理由を解説します。
過去に嫌な経験をしている
猫さんが爪切りを嫌がる大きな理由のひとつが、過去に受けた「恐怖心」や「苦痛」です。
以前に深爪され痛い思いをしたり、暴れるからといって押さえつけられたりした経験があると嫌な記憶として残り、爪切りを嫌がるようになります。
爪切りに限らず日常のケアを行ううえで、「猫さんに嫌な思いをさせない」ということが一番気をつけるポイントです。
足に触られることが嫌い
猫さんにとって足は、とても敏感な部分です。
足を負傷するということは命にも関わってくる重要なことなので、野生の本能として足を守ろうとする傾向があります。
足を怪我して動けなくなるということは、獲物を捕らえられなくなったり、水場に移動できなくなったりして、命を落とすことにつながります。
また弱っている姿は、捕食者に狙われやすくもなります。
そのため、どんなに飼い主さんに懐いていても、足に触られることには不快感を示す猫さんも珍しくありません。
まずは足に触られることに慣れてもらいましょう。
慣れさせ方については、次の「猫が嫌がらない爪切りのやり方」内で解説していますので、ご覧ください。
環境やタイミングが悪い
爪切りを行う最適なタイミングは、猫さんがリラックスしているときです。
猫さんには1日の中で、活発な時間帯と休息の時間帯があります。
活動的な時間帯のときに爪切りを行おうとすれば、猫さんはじっとしていることが難しく、押さえつけることとなり嫌がる原因をつくってしまいます。
また猫さんは騒がしい環境は苦手です。
テレビの音や近所で行われている工事の騒音などがあると、イライラや不安を抱きます。
気持ちが不安定なときに行えば爪切りどころではなくなり、大人しく爪切りするのは困難でしょう。
爪切りを行う際には環境に配慮したり、タイミングを見極めたりすることも重要です。
飼い主の不安
「うまくできるかな」「噛まれたらどうしよう」といった、飼い主さん自身が抱く緊張や不安な気持ちは猫さんに伝わります。
例えばあなたも病院でワクチン接種や採血などで注射をされるときに、医師や看護師が緊張していたり不安がっていたりしたら心配になりますよね。
「この人で大丈夫だろうか」「他の人にやってもらいたい」と思うのではないでしょうか。
猫さんも同様で、あなたの緊張や不安を察知して嫌がっている可能性があります。
爪切りに苦手意識がある飼い主さんは、焦らず経験を重ねて少しずつ自信をつけていきましょう。
慣れさせ方については、次の「猫が嫌がらない爪切りのやり方」内で解説していますので、ご覧ください。
猫が嫌がらない爪切りの慣れさせ方

爪切りをスムーズに行うためには、いきなり切ろうとするのは得策ではありません。
理由のところでも解説したように、そもそも足先に触られることを嫌がる猫さんも多いですし、飼い主さんが爪切りを行うことに対して恐怖心や不安があって猫さんが嫌がっているということがあります。
順を追って対処しながら場数を踏み「爪切り」という行為に対して猫さんに慣れさせる、または飼い主さんが慣れる必要があります。
猫さんに爪切りに慣れさせるには、以下の5ステップを行っていきます。
ステップ
- 人が足に触れることを猫に慣れさせる
- 人に足を持たれることを猫に慣れさせる
- 猫の爪を出す練習をする
- 猫に爪切り自体に慣れさせる
- 実際に爪を切る
猫さんの状況によっては、始めるステップが違うと思われます。
「ステップ1は問題ないからステップ2から始める」など、どのステップから始めるかは猫さんの反応を見て決めてください。
各ステップを行うときのポイントは、次のとおりです。
ポイント
- 嫌がる素振りを見せたら、すぐ手を離す
- 初めは短時間で行う
- ステップ1~3のときは終始片方の手で、猫が喜ぶ部位を撫で続ける
- 猫の足や指に触れる練習をするときに、初めのうちはいきなり足や指に触れない
- 大好きなオヤツをあげるなどして、良い印象を持たせて終わらせる
特に初めのうちは欲張らずに、各ステップにつき2〜3回行う程度で終わらせるとよいでしょう。
また猫さんが足や指に触られることに慣れるまでは、必ず猫さんが喜ぶ部位に触れてから手を滑らせるようにして猫さんの足や指に触れるようにします。
つい早く慣れてもらおうとして、しつこくやり過ぎて嫌がる原因をつくってしまうことがありますので注意してください。
猫さんが怒り出す前に止めて、悪い印象を与えないようにしましょう。
焦らず毎日コツコツと行うことが、スムーズに爪切りを行えるようになるための近道です。
次に各ステップの具体的な方法を解説します。
ステップ1)人が足に触れることを猫に慣れさせる
警戒心の強い猫さんは、足に手を近づけるだけでも嫌がる素振りを見せます。
このような猫さんの場合、まずは足に人の手が近づくことに慣れてもらう必要があります。
具体的な方法
- 頬や首回りなど猫が喜ぶ部位を撫で、そのまま手を猫の足の方へスライドさせる
- 何度も繰り返し、少しずつ手を猫の足先の方へ動かして慣れさせる
たいてい毎日数回は、猫さんを撫でますよね。
そのときに撫でる行為の延長として、猫さんの足にも触れ続けてみてください。
初めのうちは肘の辺りで嫌がるかもしれません。
ポイントのところでもお伝えしたとおり、嫌がる素振りを見せたらすぐに手を猫さんの足から離します。
少し時間をおいてから、タイミングを見計らって再チャレンジしてください。
毎日少しづつでよいので、足に触れて猫さんに慣れてもらいましょう。
ステップ2)人に足を持たれることを猫に慣れさせる
猫さんの足先まで難なく触れられるようになったら、猫さんの足を軽く持ち上げてみましょう。
嫌がる素振りを見せたらステップ1のときと同様に、すぐに猫さんの足から手を離します。
次のポイントに注意して、ステップ2も毎日行ってみてください。
ポイント
持ち上げるときの力加減は、猫の足に手を添え程度で行う
猫さんの足を強く握ってしまうと嫌がるので注意しましょう。
ステップ3)猫の爪を出す練習をする
爪切りをする際、猫さんの爪を出す必要があります。
そこでこのステップ3では、爪を出す練習をしていきます。
手順
猫の足先を持ち上げ、指1本ずつ軽く押して爪を出す
初めは1~2本だけで十分です。
今まで同様に、猫さんが嫌がる素振りを見せたら手を離してください。
長毛の猫さんの場合、足先の被毛で爪が見えにくいので被毛を指でめくって、しっかり爪を確認できる状態にする練習も行いましょう。
爪を出されることに猫さんが抵抗しなくなったら、ステップ4に進んでください。
ステップ4)猫に爪切り自体に慣れさせる
ステップ4では猫さんに、爪切り自体に慣れてもらう練習をしていきます。
手順
- 猫さんの指を持っている反対側のの手で爪切りを持つ
- 手順1で猫さんが嫌がる反応をしなければ、爪切りを爪に近づける
- 手順2を行って問題なければ、爪を切る真似をする
手順1では、爪切りをただ見せるだけで十分です。
左右の足両方とも爪切りを猫さんの指に近づけても問題なければ、爪を切る真似をしましょう。
このときに少しでも猫さんが身を引いたり、よじったりして嫌がるなら、すぐに解放してあげてください。
嫌な印象を与えずに毎日続ければ、爪切りに対して抵抗感が薄れていきますよ。
ステップ5)実際に爪を切る
ここまで来たら猫さんも飼い主さんも、爪を切るという行為に対して慣れてきたと思います。
ステップ5では実際に爪を切ってみましょう。
猫さんの爪を見ると、写真のようにピンク色の部分と半透明の部分があります。
赤いラインより向かって左側のピンク色の部分は血管や神経が通っている部分ですので、絶対に切らないようにしてください。
初めから正確に切ろうとしないで、先端部分だけでもよいので切ってみましょう。
爪切りを嫌がる猫にしないコツ

どんなに爪切りに慣れさせても、嫌がるようにさせてしまっては努力が水の泡になってしまいます。
爪切りを嫌がる猫さんにしないためには、いかに「不快感や恐怖心を与えないように行う」ことが重要です。
コツは、以下の5つです。
- タイミングを見極める
- 一度に全部を切ろうとしない
- おやつやご褒美を活用する
- 声かけやスキンシップを心がける
- プロに頼む
ちょっとしたコツで防げますので、爪切り嫌いにさせないようにしましょう。
タイミングを見極める
爪切りをスムーズに行えるようにするためには、タイミングを見極めることが重要です。
「猫が爪切りを嫌がる理由」のところでも解説しましたが、猫さんが活動的なときに爪切りを行おうとすれば、どうしても抵抗されやすくなります。
猫さんの状態をよく観察して、最適なタイミングを見極めましょう。
具体的には、食後や遊び疲れてリラックスしているときなどです。
また飼い主さんが気持ちや時間に余裕があるときに行ってください。
余裕がないときに爪切りをしようとしても猫さんに飼い主さんの焦りが伝わり、抵抗されやすくなります。
さらに扱いや作業が雑になり、爪切りを嫌がる原因になりますので避けましょう。
よく勘違いされやすいのですが、爪切りに猫さんが慣れたからといって、どんなタイミングでも行っていいということではありません。
最適なタイミングで行わないと、慣れた猫さんでも猫パンチされたり怒られたりする可能性がありますので、常に行うタイミングの見極めをしましょう。
一度に全部を切ろうとしない
初めのうちの爪切りは、1回につき爪1〜2本程度にとどめましょう。
爪は一度切ればしばらくの間は不要な日常ケアですので、無理して全ての爪を切る必要はありません。
「今日は右前足の2本を切って、明日は残りの2本を切る」といった感じで、一度に切る本数を分けることをおすすめします。
全ての爪を切ろうとすると、猫さんにとってはその分拘束される時間が長引くので、嫌がる原因になりやすいです。
短時間で終えれば猫さんのストレスも少なくて済みますし、飼い主さんも余裕を持って対応できます。
結果的に爪切り嫌いを克服する近道にもなりますよ。
おやつやご褒美を活用する
おやつやご褒美を上手に活用することで、猫さんの爪切りへの印象を少しずつ変えられます。
動物のトレーニングで広く使われる「正の強化」という手法は、猫さんの爪切りにも有効です。
「猫が嫌がらない爪切りの慣れさせ方」で解説した各ステップを行う際に、その都度少量のおやつを与えるとよいでしょう。
猫さんは「爪を切られた直後に良いことがある」と学習していき、徐々に爪切りへの抵抗感が薄れていきます。
使用するおやつは猫さんが飛びつくほど好きなもので、爪切りのときだけ与えるようにすると、ご褒美の価値が高まり猫さんのモチベーションが上がります。
また各ステップや爪切りが終わった後に、たっぷり遊んであげることも有効です。
終えた後に楽しむことで、爪切り自体の嫌な印象が緩和できます。
おやつとセットで褒め言葉「えらいね」「よくできたね」なども加えることで、飼い主さんとの良好なコミュニケーションの時間としても機能します。
ご褒美を与えるタイミングには気をつけてください。
作業を終えた直後、数秒以内に与えることで、猫さんの脳が「爪切り」と「ご褒美」を結びつけやすくなります。
声かけやスキンシップを心がける
飼い主さんの穏やかな声とゆっくりと優しい愛撫は、猫さんの緊張をほぐすことにつながります。
爪切りを始める前から、優しいトーンで猫さんに話しかけましょう。
緊張が声や動きに出ると、猫さんに緊張感が伝わってしまいますので、ゆっくりと落ち着いた話し方を心がけてください。
作業中も無言でいるより、継続的に穏やかな声をかけ続けることで猫さんの安心感が持続します。
猫さんが固まったり、尻尾をぱたぱた振り始めたりしたら、一度手を止めて撫でてあげましょう。
頬や顎の下など、猫さんが触られて気持ち良いと感じる場所をゆっくりマッサージすることで緊張がほぐれ、次のステップに進みやすくなります。
プロに頼む
どうしても爪切りが難しい場合は、動物病院やトリマーに依頼することも解決策のひとつです。
無理して行うことで、状況が悪化する可能性があります。
獣医師や動物看護師、トリマーなどは保定にも慣れているため、安全かつ迅速に処置してもらえるでしょう。
たいていの動物病院やトリミングサロンでは、爪切りだけでも受け付けてくれます。
念のため、かかりつけ医や近くにあるトリミングサロンなどに確認してみてください。
しかし動物病院やトリミングサロンなどへ連れて行くのが困難な猫さんもいますよね。
このような猫さんの場合は、往診してくれる獣医や出張トリマーに自宅に来てもらい爪切りを頼むのも、ひとつの方法です。
プロに任せることで猫さんへの負担を減らし、安全に爪のケアを続けられるでしょう。
少しずつ慣らして猫も飼い主もストレスフリーな爪切りを目指そう
猫さんの爪切りは、多くの飼い主さんが悩むケアのひとつですが、ポイントを押さえれば無理なく出来るようになります。
大切なのは「嫌がるのは当たり前」と理解し、その理由に寄り添うことことです。
怖い思いや痛い経験、そして飼い主さんの不安な気持ちを猫さんが察することが嫌がる原因につながります。
だからこそ無理に押さえつけるのではなく、日頃から足先に触れる練習をしたり、リラックスできるタイミングを選んだりなどを行い、少しずつ猫さんも飼い主さんも慣れていくことが重要です。
また、一度にすべてを完璧にやろうとせず、できる範囲で徐々に進めていくことも成功のコツです。
どうしても難しい場合は、動物病院などプロに頼りましょう。
猫さんと飼い主さん、どちらにとってもストレスの少ない方法を見つけながら信頼関係を深めていくことが、結果的にスムーズな爪切りにつながります。
焦らずゆっくり取り組んでいってくださいね。


