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2023 West NY YMCA Summer Camp

小室千雪

小室千雪

YMCA Camp “Onyahsa”in West NY/2023


2015年からはじめたNY州のYMCAキャンプへの参加もすっかり夏の恒例の行事となりました。

今年はコロナの影響もほとんどなく、定番プログラムの大半を通常通り実施することができました。また、大学生を主体としたキャンプ・スタッフの質・量とも充実していて、久しぶりに足が地に着いた運営ができていたと感じました。

今年、日本からのこのキャンプに参加したのは7名。高校生2名、中学生2名、小学生3名と年齢的にもバランスが取れていました。従って、日本人同士がかたまって行動したり、ストレスが溜まってケンカをしたりという光景は全くありませんでした。




高校生のひとりは、将来の選択肢の枠を広げたい、その為に英語が話せるようになりたいと日頃から考えていました。キャンプ参加はそのきっかけづくりだったようです。
もうひとりの高校生は、今まで自分自身に自信が持てず、何事も中途半端だと自己反省。今回のキャンプ参加を心機一転のスタートにしようと心に誓い、「24時間英語の生活」に飛び込んだようです。

中学生のひとりは既に地元のカトリック系学校に留学中でした。本来は、夏休みに日本に一時帰国の予定でしたが、このキャンプに参加してアメリカ生活を継続。英語力アップをもくろみましたが、やはり心身共に少々お疲れの様子。でもここを乗り越えて、新学期がはじまれば、「別の景色が見えてくる」のではないかと思いました。

興味深かったのは、中学2年の男の子。彼は、塾などで英語力強化などしたことがなかったのですが、とにかく好奇心旺盛で、進んでキャンプに参加しました。コトバなど関係なく、どこにでもニコニコ入り込んでくる彼のキャラクターはみんなに愛され、年上の仲間たちに何かと面倒を見てもらい、大いにキャンプ生活を楽しんだようです。彼曰く、「英語が少し好きになったかも」





3名の小学生の感想は「とにかく楽しかった!」そうです。英語に関しても今まで以上に親近感がわいたようで、帰国してからの英語教室での勉強に気合が入っています。


以下3週間の子どもたちの成長ぶり皆さまにお知らせします。

1週間目: 空港からキャンプ移動中、疲れと緊張が重なって車酔いをした子どもがいました。全員だんまり、車中緊張感充満です。そして、そのままキャンプ入り、日本語のない「24時間英語」の日々がはじまりました。
心配なスタートでしたが、それでもスポーツの好きな男の子や外交的な女の子は気後れせず楽しいアクティビティに参加していました。なかでも驚くことは、英語の一番下手な小学生の3人組が違和感なく自然に溶け込んでしまったことです。
中学生、高校生と年齢があがるにつれて、あれこれ頭で考えはじめて、自分の英語力が不安になり、悶々としたようです。忖度なしに早口で話しかけてくる地元の子どもたちの英語が、まったく聞き取れないので焦りまくる。誰もが経験する落胆の日々です。





2週間目:  週末に、この春インターンとして来日していたAndrew君がキャンプを訪れ、車で子どもたちを外に連れ出してくれました。子どもたちはAndrew君とトランポリンパークで遊んだり、エリー湖で水浴びをしたり、公園でピクニックしたり。キャンプとはまた違った外の空気を吸って、みんなそれぞれリラックスできたようです。
その結果、2週目は英語を聞く耳も慣れてきて、各人思い思いにキャンプのアクティビティを楽しんだようです。
頭でいろいろと考えて心配していた中学、高校生も、リラックスして活動をしている様子が表情にも現れて、私たち引率者も一安心しました。





3週間目: 心なしか余裕アリの落ち着いたキャンプ生活になりました。みんな積極的に活動に参加。小学生の男の子は無意識のうちに「サバイバル術」を身につけたようです。観察していると、はじめてのアクティビティの時は「やさしそうなお兄さんをつかまえて」いつも手をつないでもらっていました。
甘え上手というのでしょうか・・・自分で身につけたキャンプを楽しく過ごす「処世術」でした。




キャンプ初日からずっと緊張気味だった高校生の女の子も3週目にはすっかりリラックス。買い物をする時間も惜しんで、新しい仲間たちと一緒にいたいとキャンプ生活の時間を大切にしていました。こんな気分の中で英語も少しずつアウトプットしてきました。

中学生以上の子どもたちは2週目以降少しずつアウトプット開始。3週目にはさらに英語で話をしている姿が頻繁に見受けられました。恥ずかしさとか間違いに対する恐怖心を克服したのでしょうね。

小学生の子どもたちは「ただただ楽しかった!」そうです。





みんなそれぞれ英語力が向上して帰国しました。

小学生の子どもたちはさらなる英語学習のモチベーションアップにつながり、新しい単語や表現について積極的に学びはじめました。中学生は帰国後オンラインで英会話レッスンをはじめ、これを楽しく受講しています。キャンプで学んだ英語を忘れたくないそうです。高校1年の女の子は自然に英語で受け答えできるようになりました。一緒に英語を学んでいる同級生の男の子に英語でキャンプでの体験談を話している姿をみて頼もしく思いました。
キャンプに参加できる年齢は小学の中・高学年から、と皆さまにお話ししていま
すが、この判断に間違いがなかったと思っています。


最後に余談ですが、この夏は近隣のカレッジに留学しているふたりの日本人大学生がキャンプのボランティアとして参加していました。
そのうちのひとりは1月の留学スタート以来休日(主に土日)はいつもキャンプの手伝いに来ているそうです。

授業を中心にしたカレッジライフで学ぶことが多いのはもちろんですが、キャンプで子どもたちの世話をすることから学ぶことも大変多いようです。

機械があったら、あなたも是非挑戦してみてください。




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小室千雪
専門家

小室千雪(英語講師)

株式会社team CK

子どもの英語学習の「はじめの一歩」。将来、グローバルで活躍できるように文化・習慣なども含めて「世界共通語の英語」を指導する。また、全世代を対象にニーズに応じたマンツーマンのオンライン講習も開講中。

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