Quality of Life
2022年YMCA Camp Onyahsa参加したこどもたち
2年ぶりのアメリカキャンプ参加でした。
今年は11歳から16歳までの7名が参加。それぞれの年齢別のキャビンに分かれて現地の子供たちと生活を共にしてスポーツを始めとする様々なアウトドアアクティビティを体験しました。
始めの1週間はみんなオドオドしていて、声も小さく、移動するときも一緒に参加した日本人の仲間といつもいっしょ。‘英語で話した?‘と聞いても‘わかんないもん!‘と消極的な対応ばかりでした。
唯一良かったのはチームで行うスポーツの時間。サッカーが得意な男の子たち、女の子も
積極的にスポーツに参加して、チームの勝敗に大きく貢献していました。それがきっかけで
同じキャビンの他の子供たちと仲良っていきました。
始めの1週間はみんなちょっぴり暗かったかな?
‘虫がいる!‘とか‘部屋がきれいじゃない‘ とか‘隣の子がいびきうるさい!‘とかネガティブなコメントばかり口から出てきていました。
ある女の子は隣のベッドに寝ていた地元の女の子がホームシックになって夜泣いていたら
自分も寂しくなってもらい泣き、もらいホームシック?になっていました。
思うように自分の意思が伝えられない、友達をつくるきっかけをつかめない、なんかこわい、
など初めの週のフラストレーションは遠目で見ていても見学している大人たちにしっかり伝わっていましたね。
リフレッシュに、と初めの週末に車で30分ぐらいのところにあるエリー湖のほとりのホテルに滞在しました。週末に日本人同士で思いっきりおしゃべりをして遊んで楽しく過ごすことができました。
これが良いきっかけとなり、2週目のキャンプはみんなの態度が見違えるように変わっていきました。写真に撮って保護者の皆様に送っても一目で1週目と2週目の違いが明らかに分かったというコメントをいただきました。現地の生活に慣れていくにつれ子供たちの中で少しずつ自信が芽生えてきたようです。そしてみんなすこしずつ現地の子供たちに溶け込んでいけるようになりました。一緒に手遊びをしたり、ダンスをしたり、もちろんスポーツ満載です。
今年はコロナ禍の中PCR検査を事前に受けなければならないため3週目の半ばでキャンプ終了して帰国する予定の子供たちは別な地域に移動して地元の高校の学生寮に数日滞在して帰りましたが、その時は寮母さんと楽しくゲームをすることも普通にできるようになっていました。
高校生3人はそのままキャンプに1週間滞在して、ボランティアで地元の同年代の学生たちと一緒に仕事を体験しました。それまではスタッフとキャンプ参加者という立場での交流だったのが、この1週間で同じ立場で一緒に仕事をするという体験をさせてもらい、さらなるコミュニケーション力を磨くきっかけとなり、友達の輪も広がったそうです。
この学生達はこのまま来年の2月まで現地の高校に留学しています。この4週間のキャンプ生活によってアメリカでの生活の基礎ができ、学期が始まるまでには不安なくアメリカの高校生活に溶け込んで行けたと思います。
さて、予定通り3週間のキャンプ生活を終えて帰国した子供たちのその後ですが、
1.学校の英語朗読で発音がいいと先生に褒められた 2.アメリカロス!また来年も行きたい。英語で話しかけてもほとんど問題なく理解できるようになった。但し、日本にいると甘えてしまい、日本語で答えてしまう。3.近い将来、高校留学したい!ということでとりあえず英検の勉強に燃えている。4.今度はヨーロッパにも行ってみたい。英語はもう怖くない!
というフィードバックをもらいました。
こどもたちそれぞれの心に新しい灯がやどり、今後の学校生活に、そして将来の夢にむかって少しでも良い刺激になったらよいと思います。
そして自分自身にどんどん自信を持ってもらいたいと思っています。