シニアに受け入れられている「事実婚」とは?
本当は中高年の婚活に限らないのですが、初婚が限られるシニア婚(IBJでのシニア初婚率は約2割)で毎回関わってくるのが相続問題。
この相続問題については次回触れたいと思うのですが、どうしても籍を入れる事や同居へのハードルは高くなります。
今回は果たして適切な方法なのか苦肉の策なのか?通い婚について書きたいと思います。
■平安時代と同じ?「通い婚」が選ばれているのはなぜ?
日本史の授業で習ったか、古文の授業で習ったかは忘れてしまいましたが、平安時代、男女は同じ家に住むことは無かったといいます。夕方頃、夫が妻の元に通い、翌朝、仕事に行く。当時は一夫多妻制でしたから、夫は毎夜、違う妻の元へ通っていました。
妻は自分の生まれた家に住み、両親や家族の面倒をみたり、子育てをして夫が来るのを待っていました。
経済面でも面白いカタチをとっています。夫は自分が出世し、体を成さない限りお金を手にできませんでした。妻は夫の収入をあてにせず、自分の家の財産を守り、生きていたと言います。
ちょっと不思議ですよね。平安時代の愛のカタチが、平成の私たちの思う「通い婚」に近いのですから。実はこの「通い婚」が今、中高年層に支持されています。中高年層は何を求め「通い婚」を選んでいるのでしょう?
■入籍をしない「通い婚」だから守れるものがある
例えば、お子さんとともに生活をしている方にとって籍を入れ直すのは大変なことです。「子供の名字が変わる」「新しいパートナーを、お父さん、お母さんと呼ばせる」「パートナーは、連れ子を自分の子供のように愛してくれるか」と、自分だけで片付けられない問題と直面せねばなりません。
最初に申し上げた通り、子供に残す財産についても考える必要があります。しかし、子供のことばかりを考えていると「自分の人生は何だろう?」と満たされない思いが頭をもたげてしまいます。
通い婚は、そんな複雑な問題を一度よそに置いて、責任と自由のバランスを保てる交際のカタチです。互いの生活を守ることで、互いの心をいたわっているのです。
結婚も離婚も、独身で生きることも、それぞれの人生として認めてもらえる時代になりました。選択肢が増えた分、今までの価値観では解決できない問題も見えてきたように思います。気負わずに自分らしくいられる環境で愛を育む。通い婚は時代にあったスタイルと言えるのではないでしょうか?
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