受動態(受け身)表現はビジネス英語では使わない?

小林真美

小林真美

テーマ:初級者向けビジネス英語

グローバルビジネスの現場で磨いてきた経験をもとに、実践的なビジネス英語のアドバイスをしています。

ビジネス英語1年生シリーズのコラムでは、初心者・中級者向けに、役立つ情報をお届けしています。

日ごろビジネスで英語をなんとか使っている、中級者の方にも復習になる内容です。

前回記事、伝わる英語は”人”を主語にすることから~ついて、いくつか質問をいただきました。

伝わる英語は主語を”人”にすることから

受験生時代に一生懸命に勉強した、「れる」「られる」といった、受動態(受け身表現)be 動詞+動詞の過去分詞+by~ はビジネスでは出番はないのか?

もちろん、そんなことはありません。

今回は、どのような場面では受動態が好まれるか、ビジネス英語初級者レベルが実務で役立つ内容に限って、解説します。

誰によるものかが重要ではない時


「その件は(世間の)注目をあびている」といった表現、ビジネスシーンでは使われますよね。

The issue was noted.

この後に、" by people" や "by the public" が省略されています。
あえて誰によるものかを明確にする必要がないため、文章を受け身にしつつ、by ~を省略しています。

責任の所在をぼかす時も受動態


「あなたがこのプロジェクトを延期した・・・」
と(相手を非難しながら)言いたくても、直接的過ぎてやめておいた方がいいです。

そんな時に使えるのが、下記のような受動態です。

The project was delayed.

"by you" が省略されています。


Your flight was canceled. もしくは
Your flight has been canceled.

フライトはキャンセルされました。

といった、空港で聞く表現も、何が原因なのかや誰の責任なのかをあいまいにした表現です。

対象物を強調したい時も受動態


The trend was analyzed.
このトレンドは、分析された。

We analyze the trend.
私たちはトレンドを分析した。

この二つ、ニュアンスが違いますよね。
”トレンド”を強調したい場合、最初の受動態を使います。
ここでは"by us" が省略されてます。


今回は、ビジネス英語でも、場合によっては受動態の出番があるよ~いうお話をしました。

ビジネス英語初心者の方には少し難しかったかもしれません。

今回の記事が難しいと感じた方は、前回記事に書いた通り、まずは人を主語にする文章のマスターから入ってくださいね。

新年度がもうすぐ始まります。
あたらしい年度こそ、ビジネス英語をブラッシュアップしたい方、是非お気軽にご相談ください。


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小林真美
専門家

小林真美(英会話講師)

Biz英語塾

財務・経理・IR担当者を中心にビジネス英語全般を指導。著書3冊『出世する人の英語』、『だれとでも会話がとぎれない!1分間ぺらぺら英会話』、『リーダーのためのビジネス英語フレーズブック』も大好評。

小林真美プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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