会計・ファイナンス担当者のためのビジネス英語勉強法【初心者が実務レベルができるようになる最短の道】
会計・ファイナンスで使う英語を学びながら、会社の財務や経営を一緒に学ぶことを目標にする人も多いでしょう。
私の主宰するセミナーでも、「財務や経営に関わる英語表現を効率的に学ぶには、どうしたらいいのか?」という質問をよく受けます。
地道に一つずつ、理解しながら学んでいくしか方法はなく、基本をしっかり理解することが何よりも大切です。
以下、業績報告書やアニュアルレポートなどに頻出する、会計・ファイナンス用語をご紹介します。
Income Statement (損益計算書)に出てくる表現
Income Statementは、Profit and Loss Statement と言われたり, Earnings Report とも言われます。
ある期間(通常一年)の損益をまとめたものですね。
売上(収益)から始まり、原材料費や人件費、諸々の費用や税金を含むすべての費用を控除して、最終的な利益がいくらになるかをまとめたものです。
最初にくるのが Revenue (収益)
Revenueは会社に入ってくるすべての収益(物やサービスを販売して得られる対価、配当収入や利息収入などを含む)をさします。
もっとも、Sales や Turnover (共に売上)と同じ意味で使われ、一般的に企業の主な収入源である、sales revenueをさす場合も多いです。
自分の会社の決算報告を聞いたり、他社の報告書を読む場合, revenueが具体的に何をさすのかを、確認するようにしましょう。
売上という意味で, top line (売上=損益計算書で一番上にあるのもの)という、表現もよく使われます。
The company's revenue increased by 10 percent last quarter.
前四半期、当社の売上高は10%増加しました。
The top line is critical to driving the business.
トップライン(売上)はビジネスを推進する上で非常に重要です。
Top line と一緒に覚えておきたいのが, bottom line (利益) です。
こちらは、損益計算書で一番下にあるものという意味ですね。
次にくるのがCost of Goods Sold (COGS) (売上原価)
売上原価とは売上として計上したものに、直接対応する原価をさします。
cost of sales と言われることもあります。
We successfully reduced our cost of sales by 5% last year.
昨年は売上原価を5%削減することに成功しました。
Sales から原価を引いた、粗利益は、企業業績を推移を理解する上で重要な指標ですが、これは後日改めて紹介します。
その次がExpenses (費用)
売上として計上したものに直接対応する原価に対し、Expenesは基本的に販管費です。
人件費や家賃、水道光熱費や、広告宣伝費などなど、諸々の費用がここに入ります。
Operating costs と言われこともあります。
The personnel costs are the biggest expenses for most of the service industry.
サービス業の多くでは、人件費が最大の出費となります。
ちなみに、似たような単語で expenditureというのがありますが、これは、基本的に固定資産を購入するときの支出という意味です。
次回以降も用語の説明を続けます。
Income Statementの理解では、以下を頭に入れておきましょう。
Revenue / top line(収益) − Expense(費用・COGS + Expenses) = Profit(利益)/ bottom line
Biz英語塾では、個別のニーズにあわせ、会計・財務・IR担当者が必要な英語や、ビジネス英語全般を向上させるための指導をしています。
実務経験豊富な講師から学ぶことに、興味をお持ちいただいた方、ぜひBiz英語塾の講座の受講を検討ください。