[会計・ファイナンス・IRの英語]はじめて話す外国人とのミーティングを制する方法
英語ができると、海外英語ニュースをタイムリーに読むことができます。
そして、海外のニュースや著名人の発言を読むことで、英語力をさらにアップさせることができます。
今回はまたまたこの方、テスラCEOのイーロン・マスク氏の発言から。
テスラ社員に対し、最低でも40時間は会社で働くようにメールを送ったそうです。
この時間数からして、事実上のリモートワークの廃止です。
メールタイトルは企業カルチャーを反映する
今回2つ続けてメールを出したそうですが、二つとも、タイトルの付け方ユニーク。
マスク氏のコミュニケーションスタイルや、Tesla社のカルチャーを感じます。
最初のメールのタイトル
Subject: Remote work is no longer acceptable
リモートワークはもはや認めません
とてもストレートなタイトルです。
これを読んだだけで、本文を読まなくても社員全員が理解できそうです。
”no longer”
「もはや~でない」
She is no longer with us.
彼女はもういません。
すでに辞めてしまった同僚のこを話す時などに使える文章です。
一方、この表現は強い意味もあるので、使い方には留意してください。
The discount price is no longer available.
割引価格は終了しています。
割引価格提供中に購入しなかった人が、後から割引価格で購入したいと言ってきたときなどに使う表現です。
次のメールのタイトル
Subject: To be super clear
もっとクリアーにします
最初のメールは、タイトルを見るだけで明確なように思いますが、マスク氏はより明確にする必要性を感じ、follow-up emailを書いたようです。
super = ものすごく
覚えやすいこの単語、使いたくなるかもしれません。
しかしながら、一般的なビジネスメールではあまり使いません。
マスク氏が従業員に語りかけるよなスタイルを、あえてとっているのではないかと思います。
この単語、会話だけで使った方が安全です。
シンプルな文章にこめる大きな意味
テスラ氏の今回のメールは、比較的短く、コアなメッセージ(=リモートワークの禁止)もとってもクリアー。
一方、反発する社員を見据えて書いているのでしょう。
反対派を納得させるための、下記のシンプルな議論が大きな説得力をもっています。
There are of course companies that don’t require this, but when was the last time they shipped a great new product? It’s been a while.
「もちろん、そうする必要がない企業もあります。そうした企業が最後に素晴らしい新製品を世に出したのはいつでしょうか?しばらく前ですよね。」
It’s been a while.
「お久しぶりです」という意味でよく使われるこの表現、今回は、(最後に素晴らしい新製品を出してから、)しばらくたっているという意味で使われています。
今回のマスク氏のメッセージは、リモートではなく、オフィスで同僚と顔を突き合わせて働くことで、より良いアイデアが出てくるものだという信念からきています。
マスク氏がSuperクリアーに語ったこのメッセージ、多くの企業の考え方に影響してくるのではないかと思います。
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