[会計・ファイナンス・IRの英語] 英語の会議も根回しが大事
英語を使う企業の会計やファイナンス部門に配属になった人、英語のIR担当になった人から、「いざという時、英語で言いたいことがなかなか口からでない。」というお悩みをよく聞きます。
英語ができないから、会議で意見が言えなかった。
英語ができないから、外国人の上司に、伝えたいことがうまく表現できなかった。
このようなお悩み、本当に英語だけが問題でしょうか?
そもそも、自分の言いたいことが整理できていないと、英語で表現するのは至難のわざです。
ビジネスの現場で必要なコミュニケーションは何か、今何を伝えるべきなのかを、まずは整理してましょう。 英語にしてみるのは、その後です。
そのために、忙しいビジネスパーソンにおすすめなのが、『一日をふり返ってのシンプル英語日記』の習慣です。
メモ形式の英語日記で考えを整理する習慣をつける
本格的に英語日記を書くというのは、ハードルが高くなり過ぎます。
大変過ぎて、三日坊主で終わってしまうでしょう。
一方、一日の業務の終わりのシンプルな振り返りとして、
「今日のミーティングで、質問したかったけど英語が何て言えばいいかわからなかった。」とか、
「大事な場面で、きちんと英語で説明したかったけど、できなかった。」
などの、モヤモヤを解決するために、改めて英語にしてみるメモ形式の英語日記を書いてみてはどうでしょうか。
今現在、英語を毎日使う環境にない人は、
「この問題を英語で説明するにはどう表現したらいいだろう?。」とか
「今月の決算報告を英語でやってみよう。」
といった具体的な課題を、自分で見つけてください。
伝えたいことは何か、最初に持ってくるべき大事なことは何か、追加的情報はどう補足するかなどなど、思考を整理することから始めることが大事です。
ランチ休憩にこの時間がとれそうであれば、午前中の仕事をふり返って、何かテーマを決めてもいいかもしれません。
書き続ける習慣が英語力アップにつながる
言いたかったけどうまく言えなかったとか、うまく伝わらなかった・説得できなかったと言う悔しさが、ビジネス英語習得の原動力です。
次に同じような場面があったときに、英語日記で表現を復習して、それを繰り返し音読して身につけておく努力が必ず効果を発揮します。
日々の英語力をグレードアップしていくには、地道な学習の習慣化と継続が何より大事。
現場で必要になる英語が何かを考え、学び続けることが、使える英語が伸びる最大の秘訣です。
書いてるだけでは、現場で役立つ英会話力につながらないのではないかと心配する人もいます。
時間をかけて書けないことが、瞬時に口から出てくるはずはないことを思い出してください。
英語で振り返り日記を書く習慣の中で、新しい動詞や熟語の使い方を覚えたり、あいまいだった文法について復習もしていきましょう。
接続詞や副詞の使い方なども学んでいくと、より効果的です。
日々の日記から実践で役立つオリジナル英語フレーズ集をつくる
繰り返しになりますが、本当に使える英語を身につける最短の道は、明日使える英語を学ぶことです。
一日の業務を振り返って書く英語日記は、実践の場で出番のある表現が満さいです。
決算報告や予算策定、監査関係の話題や投資家への報告などは、似ている表現を毎回使うものです。
日々の英語日記を、いざという時に使える表現方法をまとめる、独自のフレーズ集につなげてください。
本当にビジネスの現場で使えるフレーズを扱う市販の教材は、あまりありません。
自分に役立つ表現方法を、地道に学ぶことで、あなたの英語力は各段にアップします。
自分で書いた英語日記が正しいかどうか、判断に迷う場合もあると思います。
辞書や翻訳ソフトを使ってみてもいいですが、理想的なのは、英語でのビジネス経験のある日本人講師や、ビジネス経験にある英語ネイティブに確認してもらうことです。
英語初級。中級の人は、ネイティブよりも日本人講師に指導してもうのがおすすめです。
英語と日本語では、伝えたい内容のもっていき方が異なります。
どのような文章校正や単語の使い方が効果的か、日本語で相談しながらアドバイスをもらうのが効率的です。
業務で使う表現については、ぜひこちらの書籍ビジネス英会話フレーズブックも参考にしてください。